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誰も描かなかった老ホームズ【映画レビュー】『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2016/12/04

TSUTAYA DISCASのレンタルDVDで映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

画像:シネマトゥデイより

あらすじ

日本からの長旅を終え、サセックスの農場にある家へと帰って来たシャーロック・ホームズ(イアン・マッケラン)。

30年前に現役を退き今やすっかり年老いて体も衰えた彼は、この地で身の回りのことを家政婦のマンロー夫人(ローラ・リニー)に任せて、自分はミツバチの世話だけをしながら余生を静かに過ごしていました。

映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

画像:インターネット・ムービー・データベースより

自宅へ戻ってさっそく書斎に入った彼は机の上の様子を見て、誰かが自分の書きかけの原稿に手を触れたことに気がつきます。

そしてその犯人が、マンロー夫人の10歳になる一人息子のロジャー・マンロー(マイロ・パーカー)であることは、すぐに分かりました。

ロジャーはシャーロック・ホームズのファンであり、普段から彼の真似をしたがったり、いろいろと知りたがったりするのは、彼への尊敬の気持ちからなのです。

映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

画像:映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』日本公式サイトより

ところでホームズのその原稿とは、彼が探偵をやめるきっかけにもなった最後の事件について書いているものでした。

しかし今のホームズの一番の悩みは認知症による記憶力の低下で、昔の記憶がどんどんと薄れていってしまい、その事件のことも経緯が思い出せなくて困っていました。

最近では身近な人の名前さえ覚えられなくなって、蜜蜂から採るローヤルゼリーにその改善の効果を求めていましたが、なかなか思うようにいきません。

日本への旅行も、昔の知り合いのツテを頼って梅崎タミキ(真田広之)という男の案内で、記憶力の向上作用の高いと思われる薬草の山椒を求めてのものでした。

映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

画像:インターネット・ムービー・データベースより

藁にもすがる思いで、持ち帰った山椒をあらゆる食べ物や飲み物に入れてその効能に期待しつつ、さらに記憶をたどりながら最後の事件の原稿を進めようと努力するホームズ。

その事件とは、とある夫婦の夫のほうから依頼されたものでした。

映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

画像:映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』日本公式サイトより

彼によると、二度も流産して欝気味の妻の様子がおかしく、彼女が騙されて何か黒魔術のようなものに関わっているようなので調査して欲しいとのこと。

ホームズは自分が確かにこの依頼を引き受けて、結果としてそれを最後に探偵の仕事から退いたことは憶えていました。

そして、彼の親友でもありパートナーでもあった今は亡きワトソンが調査の経緯を小説として書き残し、それは映画にまでなっていたのですが、その内容が真実とは程遠いものであることだけは今のホームズにも分かりました。

でもなぜワトソンがそんな嘘の小説を発表したのか、そして調査の結果として何が明らかになったのかも、なぜ自分が探偵を引退したのかも、まったく思い出せないのです。

どうしても真実を明らかにしなければならないという、強迫観念のような自らの意識に苦悩するホームズでしたが、そんな彼を敬意と共にいたわる様に接する幼いロジャーとの触れ合いの中で、彼は次第に記憶を甦らせていくのでした。

感想

ここ最近、映画やドラマでシャーロック・ホームズが登場する作品が多いような気がしますが。

例えばロバート・ダウニー・Jr主演の映画『シャーロック・ホームズ』のシリーズや、ベネディクト・カンバーバッジ主演の英ドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』、そして米ドラマでも現代版シャーロックが登場する『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』なんてのもありますね。

それぞれいろんなキャラクタのホームズが登場してますが、本作は『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』という邦訳もされている小説を原作としていまして、年老いた晩年のシャーロック・ホームズを描いた珍しい作品になってます。

ここでのホームズは、いわゆる名探偵のホームズのイメージからはまったくかけ離れたキャラクターになってまして、歩くのもままならない程の体で認知症も始まってきた93歳のお爺さんホームズはハッキリ言ってヨボヨボなんですね。

そんなホームズを主役としたストーリーは、当然と言うべきか従来の探偵小説のように推理力を駆使して事件を解決する物語ではなく、もっぱらホームズの記憶が甦るのに任せて進んでいきます。

その記憶というのが、ホームズが最後に手がけて彼の探偵業引退の原因となった30年も前の事件についてなんですが、なぜ引退するに至ったのかという理由がホームズと我々観客にとって謎なわけです。

とはいっても既に解決済みの事件ですから、それを推理するのではなく思い出すことで真相が明らかになってくるという展開になるんですね。

ですから作品の印象としては、推理ものでもなければスリルもサスペンスも無い、けっこう叙情的な雰囲気の淡々とした世界を感じさせるものになってます。

そして物語の主題は事件の真相を明かすことだけではなくて、老人のホームズと10歳の少年ロジャーとの交流にもあるところが、この映画を楽しむポイントでもあります。

イアン・マッケランの実年齢は、まだ80手前ですから年老いたホームズのヨボヨボさは当然演技なわけで、30年前の60過ぎのホームズのかくしゃくとした様子との差の演じ分けも面白いです。

それからイアン・マッケランももちろん良いですが、ロジャーを演じる子役が実に好演してまして、その演技力にも感心させられてしまいましたよ。

というわけでこの作品は推理ミステリーではなく、老ホームズとロジャー少年を中心とした人々との交流を描いた映画と捉えて観るのがおすすめですね。

作品データ

●原題
Mr. Holmes

●監督
ビル・コンドン

●出演者
イアン・マッケラン
マイロ・パーカー
ローラ・リニー
真田広之

●日本公開年
2016年

●上映時間
104分

Mr.ホームズ 名探偵最後の事件

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