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事件はTVスタジオで起きてる【映画レビュー】『マネーモンスター』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2020/04/02

TSUTAYA DISCASのレンタルDVDで映画『マネーモンスター』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『マネーモンスター』

画像:映画『マネーモンスター』(ソニー・ピクチャーズ)公式フェイスブックより

あらすじ

金融情報バラエティー番組『マネーモンスター』の生放送本番を前にして、今日もノリノリでスタジオにやって来た人気司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)。

お調子者でアドリブを連発しスタッフを困らせる彼を少し苦々しく思いながら、ディレクターのパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)は打ち合わせに余念がありません。

映画『マネーモンスター』

画像:インターネット・ムービー・データベースより

今日の番組の目玉は、巨額の損失を出して株価が暴落した、資産運用会社アイビスのCEOとの中継によるインタビューです。

人間の手を介さずコンピュータによって高速の株の売買を行い、高い利益を得る新しいシステムを作ったアイビスは、金融界で期待される新進気鋭の会社だったのですが。

そのシステムのトラブルによって莫大な損害を出し、つい先日上場したばかりの株式も暴落して8億ドルもの被害をもたらしたということで。

その詳細についてCEOに問いただすのが、今日のインタビューの目的でした。

ところがCEOが乗るはずの飛行機がトラブルによって飛ぶことができず、出演できなくなった彼の代わりに広報担当の女性が出演することに。

突然の予定変更にバタバタしながらも、本番時刻になり番組はスタート。

ヒップホップの音楽と共に軽快なダンスで登場した司会者のリーは、軽口をたたきながら相変わらずのアドリブ全開で番組を進めていきます。

映画『マネーモンスター』

画像:インターネット・ムービー・データベースより

ディレクターのパティも、リーがあまり調子に乗らないようにたしなめながら忙しく指示を出し、いつものように問題無く番組は放送されていくかのように思われました。

ところがその時、セットの陰にたたずむ男の姿をチラリとカメラが捉えます。

荷物を抱えてデリバリーの業者か何かのように見える彼が突然スタジオに入り込んできたとき、スタッフはまたリーがアドリブのために仕込んだエキストラだろうと思ったのですが。

彼は荷物を置くと、驚いた顔のリーをにらみながら銃を取り出して天井へ向かって発砲したのです。

放送は中断され騒然となるスタジオで、彼はリーを殴り倒し銃を突きつけて生放送の継続を要求します。

映画『マネーモンスター』

画像:インターネット・ムービー・データベースより

その男の名はカイル・バドウェル(ジャック・オコンネル)といい、彼はアイビスの株で全財産の6万ドルを失ったのですが、その責任の所在を明らかにすべく放送局に乗り込んできたのです。

株の暴落の責任はアイビスにあり、そしてその株を絶対に損などしない鉄板だとすすめたこの番組も共犯だと言うのが、彼の言い分でした。

持ち込んだ2つの箱の中の1つに隠してあった爆弾付きのベストを着るようにリーに命じた彼は、さらにもう1つの箱の中にあるベストを着せるためにアイビスのCEOを呼べと言います。

しかしCEOとは連絡が取れず、どうやら既に飛行機に乗って飛び立ったようで、行方も分からない状況。

一方ディレクターのパティはカイル説得のために、アイビスの件についてさらに詳しい情報を調べていたのですが、そこに何か隠された事実があることに気づきます。

いったいアイビス株の暴落にどんな秘密があるのでしょうか、そしてこのスタジオ・ジャックの事件はどんな結末を迎えるのでしょうか。

感想

この映画は監督がジョディ・フォスターで、日本公開時は宣伝にやって来たジョディが東京のローカル番組にサプライズ出演したことでも話題になりました。

出演者もジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツという2大スターがそろって、それだけでも期待感の高まる作品ですが。

ただ制作費があまり無かったそうで、上映時間も短めでコンパクトにまとまった佳作になったようですね。

とはいえ、そのおかげで逆に中だるみ感の無い印象で、結果的に良かったようにも感じられますよ。

ジョージ・クルーニーは、ついこのあいだ観て記事にもした『ヘイル、シーザー!』で、お人好しでチョット抜けた感じの俳優役を演じてましたが、今回も威勢が良いのは見掛けだけでイザとなると頼りないという男の役で登場してます。

最近はあまりイケてない感じの役が多いようですが、それでもさすがジョージ・クルーニーですから、存在感バッチリでダメ男を演じてまして。

一方ジュリア・ロバーツは、頭が良くて仕事のできるディレクターをカッコ良くみせてくれます。

なんだかジョディ・フォスターが監督や製作を担当する映画は、男はダメで女が素敵っていうのが多いような気がしますが、気のせいですかね。

ストーリーは株で大損した男が、企業や番組の責任を追及する話になってますが、これって完全に逆恨みです。

テレビ番組で太鼓判を押されたからって、その株を買うのも買わないのも自由ですから。

作品内で、生放送で事件を観ている視聴者達の醒めた様子を描いたシーンがありますが、それこそが真っ当な反応と言って良いでしょう。

普通に考えると同情の余地もないですが、途中で犯人のカイルが徹底的にコキ下ろされるところがあって、ここでチョット気の毒な気分にさせられるところが上手い演出ですね。

銃や爆弾で人質を取る事件を描いた話なので、サスペンスのようにも感じられますが、どこかコミカルな印象もあって面白い映画です。

それから株などの要素が絡むストーリーですが、金融の知識はほとんど必要ないですね。

むしろそういう知識が無い人のために分かりやすく作られた話といった感じなので、詳しい人だとかえって矛盾が気になってしまうかも知れませんよ。

結末はややシニカルでしたが、全体的には重苦しさの無い軽い感じで楽しめた映画でした。

作品データ

●原題
Money Monster

●監督
ジョディ・フォスター

●出演者
ジョージ・クルーニー
ジュリア・ロバーツ
ジャック・オコンネル

●日本公開年
2016年

●上映時間
98分

マネーモンスター

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