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謎解きよりもサスペンスとして楽しもう【映画レビュー】『インフェルノ』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2019/03/21

TSUTAYA DISCASのDVDレンタルで映画『インフェルノ』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『インフェルノ』

画像:映画.comより

あらすじ

「今、このスイッチを押せば人類の半分が死ぬ。しかし、押さなければ人類は100年後に滅びる。」

いまや80億に達しようとするまでに増えた人類はもはや癌と呼ぶべき存在であり、ここで食い止めなければ遠からず人類は滅亡に至るだろうと主張するのは大富豪でもある生化学者のゾブリスト博士。

彼は、そのことを人々に気づかせるには強い痛みを与えることが必要だと狂信的な理論を唱え、しかもその意見に共感する人も多いカリスマ性も持ち合わせていました。

映画『インフェルノ』

画像:映画.comより

ところが、その彼が何者かに追われて高い塔の上に追い詰められ、ついに飛び降りて自殺するという事件が起こります。

それから数日後、病院の一室らしい場所のベッドで目を覚ますロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)。

頭の痛みと朦朧とする意識で苦しむ彼に、若い女医のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)が話しかけます。

彼女によると、銃弾が頭部をかすめた怪我のせいで記憶に障害が起きているとのこと。

ラングドンは、自分が銃撃を受けた理由はもちろん、ここ数日の記憶がありませんでした。

そして彼が幻覚に悩まされつつ必死に記憶を取り戻そうとしているところへ、警官の服装をした女性がやって来るのですが、なぜか彼女は銃を乱射して近くにいた医師を殺します。

とっさに部屋のドアを閉めて鍵をかけたシエナは、急いでラングドンを連れて外へ脱出。

映画『インフェルノ』

画像:映画.comより

なおも銃を撃ちながら追いすがる女を尻目に、二人はタイミング良くやって来たタクシーに乗り込むと、とりあえずシエナの部屋へと身を隠したのでした。

どうしても記憶が取り戻せないラングドンは、とにかく手がかりはないかと密かにシエナのパソコンを使って自分に届いたメールをチェックしてみます。

そして友人からのメールに「我々二人で盗んだ品は隠した」とあるのを見つけますが、彼には何のことなのかまったく分かりません。

とりあえずシエナが用意してくれた服に着替え、彼女が逃げる際に持ち出してくれた自分の持ち物を調べてみたところ、彼はその中に小さなスティック状のプロジェクターを発見します。

さらにプロジェクターが映し出した、ダンテの「インフェルノ(地獄篇)」をモチーフとしたルネッサンス期の画家ボッティチェリの「地獄の見取り図」の映像を見て、それが一部描き変えられていることに気づくラングドン。

映画『インフェルノ』

画像:映画.comより

しかも描き変えられた絵には隠し文字が書かれており、その中にゾブリスト博士の名前も見つけた二人は、ネットで博士のことを調べて彼が狂信的で過激な人口抑制論者であることを知ります。

しかし、やはりプロジェクターのことも博士のことも記憶に無いラングドンは、とりあえずアメリカ大使館に連絡を取ることに。

ところが、やって来たのは自分たちを銃で狙った女で、それに加えてなぜかWHO(世界保健機関)の部隊までもが現れたため、身の危険を感じたラングドンとシエラは急いで部屋から逃走。

いったい二人が追われる理由は何なのか?ゾブリスト博士と「インフェルノ」の絵との関係は?

ラングドンは、失った自分の記憶と謎の答えを得るために、シエラと共に走り出したのでした。

感想

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く、ロバート・ラングドンのシリーズ第3弾です。

とはいえこれまでの作品を観てなくても、とりあえず主人公のロバート・ラングドンが宗教美術や暗号に詳しい大学教授だということだけ理解していれば、十分に楽しめる内容になってますよ。

今回は主人公と行動を共にするヒロインとしてシエナという女性が登場しますが、これをフェリシティ・ジョーンズが演じてまして。

最近では、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の主人公ジン・アーソとして抜擢されたことが記憶に新しいですが、本作でも重要なキーパーソンとして活躍しています。

ストーリーとしては、ラングドン教授が執拗に追ってくる暗殺者や追跡者たちをかわしつつ、謎解きをしながら事件の核心に迫っていくという流れになってますが。

今回は、謎解きという部分については、あまり重要なポイントにはなっていないように感じられました。

しかもその謎というのは、歴史的価値のある美術品に隠される根拠というものが無く、暗号を隠した人物の趣味がたまたま美術にあったという理由だけなんですよね。

さらに観終わってからも、どう考えても登場人物の行動に必然性が無い部分がありまして、謎解きミステリーとしてはあまり出来が良いとは思えないんです。

とはいえ、そのへんの構成は基本的に原作に忠実になってるらしいんで、元々の原作のストーリーのほうに問題があるのではないかという気がしますよ。

ですから本作を観るに当たっては、謎解きについては軽く流して、それよりも追いつ追われつのサスペンスの部分を楽しむのが正解かと。

そうすれば、終盤でアッと驚くどんでん返しも待ってますから、十分に面白く観ることができるでしょうね。

それから歴史的建築物とか美術館とか好きな人は、前々作・前作同様にその美しい映像が目を楽しませてくれるので、観光映画的に観ることで面白さが倍増しになるかと。

そしてこのシリーズを観たことがない人が、もし本作を観て面白いと感じたなら、後追いでも『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』を観ることをおすすめしますよ。

順番が前後しても十分に楽しめるでしょうし、なにより私としては3作の中では『ダ・ヴィンチ・コード』が一番面白いと思いますので、それだけでも是非といったところですね。

作品データ

●原題
Inferno

●監督
ロン・ハワード

●出演者
トム・ハンクス
フェリシティ・ジョーンズ

●日本公開年
2016年

●上映時間
121分


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