エージェント・オブ・シールド【シーズン3】第13話・第14話あらすじ(ネタバレあり)
2017/06/07
米ドラマ『エージェント・オブ・シールド シーズン3』第13話・第14話の簡単なあらすじです。
各話ラストまでストーリーを記述していて、ネタバレを含んでいます。
第13話「ラスト・ショット」
「エイリアン伝染会議」に出席したロシア代表とマリックの乗る飛行機に、二人を追うために密かに隠れていたハンターとボビーは、雪の積もるシベリアの山奥にたどり着きました。
そこにはロシアがインヒューマンズを収容するための施設を作っていて、マリックたちの車が到着したことを見届けたハンターたちはコールソンに連絡。
コールソンはゼファーワンで現地に向かいつつ施設の様子を調べますが、衛星からの探知はブロックされて中の様子が分かりません。
しかたなく彼はハンターたちにそこを監視するよう命じますが、決して手出しはせずに監視だけをするように念を押します。
なぜなら彼らがロシア国内で事件を起こし、しかもそれにアメリカ政府が関わっていることが分かれば国家間の問題になり、極秘で活動しているシールドの存亡にも関わる事態になるからでした。
そんな事情を知ってか知らずか、マリックを目の前にしながら手も出せないことに文句を言いつつ監視についたハンターと、それを軽く聞き流すボビー。
ところが突然、彼らの目の前に見張りのロシア兵の集団が現れます。
しかたなく彼らを倒すハンバーとボビーでしたが、そのとき兵士たちの通信機から聞こえてきたのは、ロシアの閣僚が施設へ向かっているという情報でした。
やがて到着したゼファーワンに戻った二人は、他のメンバーと合流して、いよいよ本格的に施設内の調査に乗り込んでいきます。
画像:映画.comより
しかし施設の中でメイとハンターが見つけたのは、ロシア首相の側近の死体で、さらにその死因から彼を殺したのがインヒューマンズらしいことが判明。
ここでは既に、何かインヒューマンズが関わる異常な事態が起こっているようでした。
一方、施設のコントロールセンターを制圧したマックとボビーとデイジーは、監視装置とセキュリティーシステムの確保に成功。
そして監視映像からマリックたちの居場所を突き止めた彼らは、様子を探るためにロシア語の堪能なボビーをその場に送り込むことにします。
ロシア兵に変装したボビーがマリックたちのいる部屋に入ると、そこではマリックとロシア代表とが極秘の相談をしていました。
その内容によると、インヒューマンズの保護区を作る計画にロシア首相が反対しており、その通達のために側近を送ってきたとのこと。
しかし話に激高したロシア国防大臣が実はインヒューマンズで、側近を能力を使って殺してしまったというのです。
そこでマリックに、首相との間に入って仲裁して欲しいと依頼するロシア代表でしたが、それを承諾したマリックの野望は仲裁だけにとどまらないのでした。
彼は、この件はロシアだけではなく世界的な変革の問題であり、その邪魔になる首相は排除するべきだと、首相に反感を持つロシア官僚たちにクーデターをそそのかします。
ボビーの無線からこれを聞いたコールソンは、施設に向かっていると情報のあったロシア閣僚が首相だったと気づき、作戦の目的をマリックの確保から首相の保護へと変更することに。
そしてメンバーに、施設を離れようとしているマリックは見逃して、ちょうど到着したばかりの首相の保護に向かうよう指令を出します。
急いで首相の元へ向かったメイとハンター、そして能力者のロシア国防大臣を探すマックとデイジーとボビー。
しかしマックたちは、謎の人型をした黒い物体によって行く手を阻まれます。
その物体はロシア国防大臣によるもので、彼は離れた所からでもそれを操って相手を攻撃する能力の持ち主だったのです。
まるで影のようにつかみどころの無い物体の攻撃を受け、マックもデイジーも苦戦しますが、ようやく大臣を見つけたボビーが彼を射殺することで辛うじて苦境を脱します。
ところがロシア兵たちの目の前で国防大臣を殺したボビーは拘束されてしまい、同じ頃ロシア首相を安全な場所へと誘導していたハンターまでもが不審な人物として捕まってしまう事態に。
そして二人は、インターポールの捜査官によって尋問を受けることになってしまいますが、当然ながら何を聞かれても真実を話そうとはしません。
このままでは一生をロシアの牢屋で暮らすことになるか、あるいはただちに銃殺されると脅されながら、やはり口を開かない二人。
そんな様子を隣の部屋からマジックミラー越しに見つめる、コールソンの姿がありました。
彼は事態の収束のためにやって来たアメリカ大統領と共に、ATCUのアドバイザーという身分でこの場にいたのですが、少し二人と話をさせて欲しいと依頼します。
取調室に入った彼はハンターとボビーに、準備はできているからすぐにここを脱出するようにと密かに告げますが、その指令を拒絶する二人。
なぜならここで二人が逃亡すれば、彼らがエージェントであることが明白となり、ひいてはアメリカ政府との関与やシールドの秘密にまで疑いが及ぶからでした。
いまや世界的テロ組織だと各国からみなされ、既に消滅したと思われているシールドが極秘に活動していることは、決して公になってはならない。
そんな思いからハンターとボビーは、シールドを守るためなら自分たちが犠牲になっても構わないと固く心に決めていたのでした。
その気持ちを汲んだコールソンは、二人の救出を諦めます。
そしてアメリカ大統領と共にロシア首相に向かって、これまでも『そしてこれからも永遠に』二人はアメリカ政府機関とはまったく関係の無い民間人であると断言。
さらに「首相の反勢力を一掃したのだから彼らに感謝しても良いくらいじゃないですか?」と、暗に二人の無罪放免を要求するのでした。
こうして二国間の腹の探りあいの果てにようやく釈放となり、とあるバーで酒を酌み交わすハンターとボビー。
まるで晴れ晴れしたような様子で今後の予定を話す二人は、既にシールドのエージェントではありませんでしたが、しかし近くには彼らを見張る捜査官の目が光っていました。
そして、そろそろ店を出ようかと席を立ちかける二人。
ところがそこへ急にウェイトレスがやって来て、「ほかのお客さんから」とグラスを置いていきます。
不審がるハンターとボビーでしたが、さらに目の前に次々と運ばれてくる酒の入ったグラス。
慌てて周りを見回した彼らの視線の先に映ったのは、目立たないようにバラバラに離れて座るシモンズやフィッツやメイ、そしてマックやデイジーやコールソンたちシールドの仲間の姿でした。
彼らは少し寂しそうな優しい表情で二人を見つめ、そして静かに乾杯のグラスを掲げて最後の一杯、「ラスト・ショット」を飲み干します。
それに気づいて、同じようにグラスを掲げるハンターとボビー。
やがて一人また一人と、かつて命を懸けて共に闘った仲間たちは、そっと席を立ち店を出て行きました。
その後姿を見つめて、黙ったまま見送る二人。
そしてボビーは、頬を流れる涙を止めることはできないのでした。
第14話「番犬たち」
珍しく1週間の休暇を取ったマックは、自宅に戻って弟のルーベンと一緒に彼のバイク修理の手伝いをしていました。
年老いた両親は養老施設に入り、一人で家を守っている弟に会うのは久しぶりで楽しく談笑していたマックでしたが、ふと目にしたテレビでは事件のニュースが。
それは、「ウォッチ・ドッグ」という名の反政府集団によるATCUの施設の襲撃現場の様子でした。
「ウォッチ・ドッグ」は政府やATCUによるインヒューマンズへの対応に不満を抱いており、これまでもネットで過激な声明を公表していましたが、なぜか突然実力行使に出たようです。
彼らは施設の建物にペイント弾のようなものを撃って逃走していきますが、しばらくするとその塗料のような物質は爆発して施設の建物を破壊してしまいます。
それは時間が経つと爆発して真空状態を作り出し、まわりのものを吸い込むようにして急速に圧縮することで破壊するという、謎の爆発物質だったのです。
ニュースを見て眉をしかめるマックでしたが、弟のルーベンはご機嫌でした。
彼は最近リストラにあい、借金も抱えて生活に困っていたのを社会や政府のせいだと思っていたので、「ウォッチ・ドッグ」の行為に共感を持ったのです。
そのときマックの電話が鳴って、出てみると相手はコールソンでした。
ハンターとボビーを失って人手の足りない状況で、彼は都合良く現場近くにいたマックに「ウォッチ・ドッグ」によって破壊されたATCUの施設の調査の手伝いを命じます。
そしてデイジーとフィッツを現場に送るので協力するようにと、一方的に言い渡して電話を切ってしまうコールソン。
せっかくの休暇を台無しにされて不満顔のマックでしたが、しかたなく急な仕事ができたと弟に告げ、現場へと向かい二人と合流します。
画像:映画.comより
そして破壊された建物を調べたフィッツは、それがかつてハワード・スタークが開発した物質によるものだと判断してコールソンに報告。
話を聞いたコールソンは、その物質の開発に執着していた元シールドのエージェントであるブレイクの名を思い出します。
彼は優秀なエージェントでしたが、ヒドラとの戦いの際にデスロックに背骨を折られて入院し、下半身不随となって退院した後は行方をくらましていました。
今回の襲撃事件には、そのブレイクが関わっていると判断したコールソンは、シールドの査定から戻ってきたリンカーンと共に彼の行方を捜しに自ら出動します。
一方、デイジーは「ウォッチ・ドッグ」の手がかりを追って、彼らの集会場所を知っていると思われる男に接触していました。
政府やATCUに反感を持ち、インヒューマンズを毛嫌いして口を開こうとしない男でしたが、デイジーは能力を使って脅すことでようやく彼から情報を得ます。
その情報を元に、「ウォッチ・ドッグ」の集会場所に向かうデイジーとフィッツ。
一旦自宅に戻っていたマックも、電話で連絡を受けてそこへ向かいます。
そして現場に到着した彼らは、フィッツのドローンを使って密かに調査を始めますが、中から聞こえたのはブレイクの声でした。
やはり「ウォッチ・ドッグ」には、ブレイクが手を貸していたのか?
ところがそこへ、マックが電話で話していた場所を耳にしていたルーベンが、修理の終わったバイクに乗って現れます。
兄が出かける前に喧嘩をしてしまった彼は、すっかり新品のようになったバイクを見せて仲直りをしようと、ここへやって来ただけでした。
しかしそのせいで、「ウォッチ・ドッグ」に彼らの存在を気づかれてしまう事態に。
いきなり銃撃戦になった状況に驚いたルーベンは、兄が保険会社で働いているという話が嘘だったことに気づいてしまいます。
マックは弟が事件に巻き込まれることが無いよう、自分がシールドでエージェントとして働いていることを隠していたのでした。
何が何だか分からないまま、慌ててバイクで逃げ出すルーベン。
そして形勢が不利と判断したマックは、デイジーたちに撤退を言い渡して弟を追います。
しかし、なんとしてもブレイクを捕らえたいデイジーは、マックの指示に従う様子はありませんでした。
ところがそのとき、「ウォッチ・ドッグ」の放った爆発物質がフィッツの首に。
急いで中和剤を首に打つデイジーでしたが、ブレイクによって改良が加えられているらしく効果がありません。
慌てるデイジーはフィッツと共に、捕らえた「ウォッチ・ドッグ」の男を連れてインヒューマンズ用のモジュール内に入ります。
そして男に、爆発の巻き添えになりたくなければ中和方法を教えるよう迫りますが、やはり何も知らない様子。
しかし彼の言葉からヒントを得たフィッツは、物質を凍らせることで爆発しないようにできると判断し、デイジーに液体窒素をかけてもらうことで辛うじて窮地を脱します。
その頃コールソンとリンカーンは、あちこちにあるブレイクの隠れ家を回って彼を探していましたが、とある場所でようやくその姿を発見。
下半身不随のはずの彼は、不思議なことに自分の足でしっかりと立っていました。
しばらく彼と話をしていたコールソンでしたが、なぜか急にリンカーンに彼を殺すよう指示。
抵抗もしない相手を殺すことにためらいつつも電撃を放ったリンカーンは、それがブレイクの体を突き抜けてしまったことに驚きます。
実はブレイクの姿は、ホログラム映像だったのです。
コールソンは既にそれを知っていて、まだシールドへの忠誠心が確信できないリンカーンを試すために殺人を命じたのでした。
命令に忠実だったリンカーンによくやったと言い、ようやく彼への信頼を感じ始めるコールソン。
そして彼は、ブレイクがホログラムによって何をしようとしていたのか考え、やがてそれが時間稼ぎだったと気づきます。
ブレイクの本当の目的は、「ウォッチ・ドッグ」の集会場所に来るエージェントのインヒューマンズを待ち構えて殺すことだったのです。
ところが実際に襲撃を受けたのは、インヒューマンズのデイジーではありませんでした。
弟のルーベンを追って自宅に戻っていたマックは、これまでの嘘を責められながらも、和解を求めて二人で話をしていたのですが、そこを後をつけて来た「ウォッチ・ドッグ」たちに襲われます。
5人の敵を相手にしてピンチに陥った二人は、父親の鳥撃ち用の銃を手にして協力して反撃。
なんとか襲ってきた「ウォッチ・ドッグ」全員を倒すことに成功しますが、マックは肩を撃たれて負傷してしまいます。
そして共に戦って窮地を脱したことによって、兄の危険な仕事や嘘をつくしかなかった事情に理解を示すようになるルーベン。
病院に運ばれるマックを見送る彼に、兄を責める気持ちは無くなっていたのでした。