初心者入門レベルの【Javaの勉強】テストプログラムのコンパイルから実行まで
2020/04/02
今回は、Javaのテストプログラムを作って、そのコンパイルから実行までやってみましょう。
そのついでに、Javaのプログラムを記述する際の注意点もいくつか勉強してみたいと思います。
文字列を表示するプログラムを作る
まずは、テキストエディタで以下のプログラムを記述します。
public class JavaTest {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Java始めました!"); //文字列を表示する
}
}
ここで、プログラムを記述する際に注意すべき点をいくつかあげてみましょう。
半角で入力する
上記のプログラムの例だと、「"」(ダブルクオート)で囲まれた部分は全角を使っても構いませんが、他の部分はすべて半角で入力します。
また、後述しますが「//」以降の部分もコメントなので、全角が使えます。
大文字と小文字は違う文字として扱われる
Javaのプログラムでは、大文字と小文字は違う文字として扱われます。
例えば「main」と「Main」と「MAIN」は、すべて違う語句として認識されるということです。
うっかり打ち間違えると、後で原因の分かりにくいエラーとなることがありますので、注意が必要です。
改行する位置に注意
Javaは「フリースタイル」という形式でコード入力するので、単語と単語の間ならどこでも改行できます。
ただし改行はコンパイラには半角スペースと同等に扱われますので、単語の途中で改行しないように気をつける必要があります。
さらに「"」(ダブルクオート)で囲まれた文字列の中での改行も、してはいけません。
コメントの記述方法は2種類
コメントというのは説明や覚え書きをプログラム中に書いたものですが、コンパイラにとってはコメントも上記の改行と同じく半角スペースとして認識されます。
Javaでのコメントの書き方は2種類あって、まずは上記プログラムのように「/」(スラッシュ)を2つ続けて記述する方法。
これは、「//」以降の行末までの記述がコメントとなります。
2つ目はコメントを複数行に渡って記述する方法ですが、これは「/」(スラッシュ)と「*」(アスタリスク)を組み合わせます。
最初に「/*」(スラッシュとアスタリスク)を記述し、最後に「*/」(アスタリスクとスラッシュ)を記述して、それらに囲まれた部分がコメントとなります。
プログラムはクラス単位で記述する
Javaのプログラムを作るときは、必ず「クラス」という単位で記述します。
クラスというのは簡単に言うと、処理とデータをまとめた入れ物のようなものです。
上記のプログラムでは「JavaTest」という名前(識別子)のクラスを作っています。
識別子の付け方
先程のクラスの話で「識別子」という言葉が出ましたが、このクラスの名前のようにJavaでは自由に識別子をつけることができます。
ただし、以下のような決まりがいくつかあるので注意が必要です。
まず識別子は、アルファベット・「$」(ダラー)・「_」(アンダースコア)・数字の組合せで作りますが、識別子の先頭に数字を使うことはできません。
また、全角の日本語を識別子に使うことも可能なのですが、システムの環境によっては問題が起きることもあるので、使わないほうが良いでしょう。
さらにJava言語で使用するキーワードの「予約語」は、識別子として使用することはできません。
例えば、上記のプログラムの中に使われている「public」「class」や、条件分岐を制御する「if」や「switch」のようなものが「予約語」になっています。
1つのソースファイル中に「public」が付いたクラスは1つだけ
1つのソースファイル中に、「public」が付いたクラスは1つだけしか宣言できません。
また、ソースファイルに「public」クラスがある場合は、そのファイル名は「public」クラスの識別子と同じにします。
ですから上記のプログラムをファイルに保存する場合は、「JavaTest.java」というファイル名で保存する必要があります。
プログラムをコンパイルして実行する
それでは、上記のプログラムを実際にコンパイルして実行してみます。
まず前述のように、プログラムを「JavaTest.java」という名前で保存します。
次にコマンドプロンプトを開いて、「JavaTest.java」のファイルを保存したフォルダにカレントを移動します。
そして以下のように「javac」でコンパイルすると、同じフォルダ内に「JavaTest.class」というファイルができます。
>javac JavaTest.java
この「JavaTest.class」というファイルは「クラスファイル」といって、Javaではこれが実行ファイルとなります。
ただし一般的な実行ファイルのようにコンピュータのCPUが直接実行できるファイルとは異なり、Javaの仮想マシンによって実行される特殊なファイルになってます。
Javaではこの仮想マシンを利用することによって、いろんなOS上で動作するというマルチプラットフォームを実現しているんですね。
それでは早速この「クラスファイル」を実行しますが、それには「java.exe」を使って以下のようになります。
>java JavaTest
Java始めました!
>
ここで1点だけ注意するのは、実行の際は「クラスファイル」の拡張子「.class」は入力しないということです。
まとめ
どうでしょう、今回はテストプログラムを作成して、そのコンパイルから実行までやってみましたが、うまくいきましたか?
コンパイルでエラーが出た場合は、ソースファイルをよく調べてみてくださいね。
それでは、今回はここまでです。
《 【Javaの勉強】一覧 》