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前半楽しく後半テンポダウン【映画レビュー】『高台家の人々』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2017/02/11

TSUTAYA DISCASのDVDレンタルで映画『高台家の人々』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『高台家の人々』

画像:映画.comより

あらすじ

商事会社に勤めるOL平野木絵(綾瀬はるか)は、風邪をひいて会社を休んで4日目。

とはいえすっかり体調も回復して、実は出社しても大丈夫なくらいだったのですが、なんとなく行く気になれずにズル休みを決め込んでいました。

映画『高台家の人々』

画像:映画.comより

ノートに落書きをしたり部屋でゴロゴロしながら、頭の中ではいつものように妄想が広がっています。

「会社は謎の組織によって占拠され、とても仕事どころではない状況、だから出社したって仕方がない!」

木絵の頭の中には、サングラスをしたマフィアのような集団が会社の前に集団で立ち塞がっている様子が浮かんでいます。

実は木絵には妄想癖があって、何かというと頭の中にいろいろな非現実的な世界が描きだされて、彼女はその中に没頭してしまうのでした。

翌日、久しぶりに出社した彼女は、フロアの様子がいつもとは違う雰囲気なのに気づきます。

どうしたのだろうと仲良しの同僚に聞いてみると、なんでもイケメン・エリート・セレブの3拍子そろった高台光正(斎藤工)という社員が、ニューヨークの支社から転勤してきたとのこと。

映画『高台家の人々』

画像:映画.comより

彼の影響で、女性社員は浮き足立ち、男性社員は嫉妬や媚を漂わせて、フロア全体が妙な空気になっていたのです。

木絵はというと、恋愛には奥手でとてもそんな高嶺の花には縁が無いと自覚していて、相変わらず頭の中で恋とは無関係の妄想を膨らませてしまうのでした。

「実は彼は、王位継承をめぐる争いに巻き込まれて悪の組織から命を狙われ、日本へと秘密裏に逃亡してきた王子様なんだわ」

彼女の頭の中には、王子の姿をした高台光正が浮かんでいます。

映画『高台家の人々』

画像:映画.comより

そんな妄想に捕らわれてボンヤリしたあげく、コピー機から吐き出された紙を床に散らかしてしまった彼女ですが、片付けるのを手伝ってくれたのは何と光正その人でした。

何の面識も無い木絵に、どことなく優しい雰囲気で接してくる光正にドギマギする彼女でしたが、実は彼には「テレパス」という人の心を読める特殊な能力があったのです。

子供の頃から、自分の意思に関わらず周りの人の心を読み取ってしまうという経験を続けていた光正は、その醜い面や汚い部分に嫌気がさして、どこか少しだけ人間不信になっていました。

ところが木絵のおかしな妄想を読み取った彼は、初めて出会ったその屈託の無いユニークな心に触れて、これまでになく興味を惹かれたのでした。

映画『高台家の人々』

画像:映画.comより

そして、そんな興味は次第に好意へと変わっていき、ある日彼は木絵を食事に誘います。

こうしてイケメン・エリート・セレブでしかも人の心が読める光正と、これといって取り柄は無いけれども素直で優しい妄想女子の木絵との、チョット不思議な恋愛模様がスタートしたのでした。

映画『高台家の人々』

画像:映画.comより

感想

人気のラブコメ漫画を映画化した作品です。

とりあえず綾瀬はるかさんは好きなもんで、しかもテレパスという設定がSF好きの私の興味を惹いたということで、観てみようかなと選んだ次第。

期待の綾瀬さんは、定番の天然キャラを演じてて、誰もが納得するところでしょうが。

それにしても彼女は、シリアス役から本作のようなボケ役まで、いろいろと選り好みしないで作品を引き受けていく姿勢が感じられまして、そういうところが私は気に入ってるんですが。

いゃ実際には何でもかんでも引き受けるはずもなく、モチロン作品を選んではいるんでしょうけれどもね。

世間からは比較的ボケキャラを期待される傾向があるような気がして、普通なら反発したりして逆にそういう役を避けるようになったりするもんじゃないですか。

にもかかわらず、こういうオファーにも期待を裏切ることなく参加しつつ、さらに他の作品でシリアスな役もシッカリこなすというのはスゴいんじゃないかなと。

まぁそれはさて置き、この映画の面白いところは、その綾瀬さん演じる木絵が脳内に描く妄想で、現実離れした妄想世界をユニークな映像として表現しているところが良いんですね。

前半はそういったシーンがいくつもあって、コメディー映画らしく軽いノリで笑いながら観ることができるんですが。

ところが後半になってくると急にテイストが変わりまして、楽しい妄想シーンもほとんど無くて、やや重めなストーリーへと流れていくんですよ。

そうすると何だか話のテンポも悪くなってくる感じがして、だんだんと時間の長さが気になってくるんですよね。

2時間近くある映画ですから、後半だけでも1時間ほどあるわけで。

しかも主役の2人の恋の行く末がテーマのはずなのに、話の展開上ある程度は必要とはいえ、高台家の2人の妹弟の恋愛までもキチンと描いているところが、やや冗長に思われ。

前半の面白さが、後半で失速してダレてしまったなという印象がチョット残念でしたよ。

とはいえ、全体としては笑いどころもまずまずあって、それぞれ個性的な登場人物の持ち味もシッカリ味わうことができて、ナカナカ面白い映画でした。

それから、最近ほとんど見かけなくなってしまった朝ドラ「マッサン」のヒロイン、シャーロット・ケイト・フォックスさんの姿を久しぶりに見ることができたことが嬉しかったですね。

あと、空気の読めない父親役の市村正親さんが、なんとなく本人そのもののようなキャラで登場したところにウケましたよ。

ドランクドラゴンの塚地さん演じる脇田課長の、特殊メイクによる妄想世界での変幻自在ぶりも見モノです。

とりあえず全体的なストーリー展開よりも、部分的なシーンやキャラクタに注目することで楽しめる映画ではないでしょうかね。

作品データ

●監督
土方政人

●出演者
綾瀬はるか
斎藤工
塚地武雅

●日本公開年
2016年

●上映時間
116分

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