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お笑いロックミュージカル風【映画レビュー】『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2020/04/04

TSUTAYA DISCASのDVDレンタルで映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

画像:映画.comより

あらすじ

高校3年生17歳の関大助(神木隆之介)は、修学旅行の途中で移動のバスの席を友人に代わってくれるように頼んでいました。

なぜならその席は、大介が密かに心を寄せいていた手塚ひろ美(森川葵)の隣の席だったからです。

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

嫌がる友人にようやく席を譲ってもらって、ウキウキでバスの一番前の席に座る大介は、通路を挟んで隣に座るひろ美の横顔をチラチラと盗み見てはニヤついてしまうのでした。

ところがフト気がつくと、大介を覗き込む真っ赤な鬼の顔。

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

「鬼の立ち位置で死ぬとは良い度胸だ!」

と蹴り飛ばされ、あわてて周りを見回す大介でしたが、そこは見たこともない異様な世界でした。

しかも、いきなり始まったロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のライブに、何が何だか分からず途方にくれる大介。

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

ようやくライブが終わり、そのバンドのボーカルをやっていたキラーK(長瀬智也)に事情を尋ねるのでしたが、そこで自分がバスの事故で死んでしまい、地獄に落ちたことを知ります。

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

しかも、同じバス事故で死んだクラスメイト達は全員天国に行ったようで、自分だけが地獄行きになったらしいと聞かされて、どうしても納得がいきません。

いったいどうして自分だけが地獄に落とされたんだと理由を知りたがる大介に、とぼけた様子でキラーKは、大介が生前によく行っていた貸しスタジオの「スタジオぱんだ」での悪行のことを話しました。

でもそれは、「アンプの上にジュースの缶を置いた」とか「そのジュースをアンプにこぼした」とか「コードを巻かずに返却した」とか、悪行と呼ぶには些細なことばかり。

なおさら納得できなくなった大介は、そのときキラーKの顔に見覚えがあることに気づきます。

なんとキラーKは、「スタジオぱんだ」の店長の近藤だったのです。

理不尽な理由に憤る大介でしたが、さらにキラーKから、転生によってこの地獄から抜け出すことができるということを聞いて希望を持ちます。

映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

大介の望みはただ一つ、現世か天国にいると思われる大好きな手塚ひろ美に会うことだけです。

果たして大介は地獄から抜け出して、望みをかなえることができるのでしょうか。

感想

脚本家としては大ヒット作を連発しながらも、映画監督としては面白い作品を作りながらもいま一つ大ヒットには届かない、クドカンこと宮藤官九郎さんの監督作です。

しかも昨年2月の公開予定だったにもかかわらず、その1ヶ月ほど前に劇中でのバス事故と同様の事故が実際に起こったために、公開が6月まで延期になってしまったという不運ないわく付きの作品。

本作は地獄を舞台としたコメディーでして、同様に地獄を描いた邦画のコメディーといえば5年ほど前に公開になった『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』が思い出されるんですが。

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そちらは、けっこう面白かったにも関わらずあまり話題にならなかったなーとか思い出しつつ、こちらは果たしていかがなものかと鑑賞することに。

一言で言うなら、ロックミュージカル風のドタバタ・コメディーでして。

音楽を使うシーンが多くて、しかもオーソドックスなロック小ネタがちりばめられてるんで、そのあたりの趣味が重なる人はより楽しめそうです。

そして以下のように、音楽関係の出演者もけっこう多いんですね。

  • 地獄のロックバトルで挑戦を受ける鬼ギタリスト:Char
  • 地獄のロックバトルの挑戦者:野村義男
  • 分身体の女(その1):マーティ・フリードマン
  • 分身体の女(その2):ROLLY
  • 地獄のガールズバンドのドラム担当:シシド・カフカ
  • 『閻魔をたたえる唄』を歌う鬼:木村充揮(憂歌団ヴォーカル)

さらには、よく知られた役者さんなのに、地獄のメイクや極端なキャラ作りで誰だかわからないというキャストも多くて、以下の登場人物はパッと見では誰がやってるのか分からなかったりしますよ。

  • 亀井なおみ(死神):尾野真千子
  • 邪子(地獄図のベース担当):清野菜名
  • COZY(地獄図のドラム担当):桐谷健太
  • 閻魔大王:古田新太
  • 牛頭:烏丸せつこ
  • 馬頭:田口トモロヲ
  • 我慢汁:中村獅童

烏丸せつこさんや田口トモロヲさんなんて顔見えないし、しかも中村獅童さんが我慢汁とかやるなんて、あんまり過ぎて何それウケる。

それから、宮沢りえ・坂井真紀・皆川猿時・荒川良々・古舘寛治・片桐仁・みうらじゅん・ゴンゾーとか出てて、無駄に豪華と言うかカオスなキャスティングも面白いです。

といった感じで登場人物も盛りだくさんなんですが、内容もてんこ盛りで、「笑い」あり「青春」あり「恋愛」あり「音楽」ありなんです。

これが楽しいんですが、ややトゥーマッチでお腹一杯な印象もありまして、ストーリーのテンポ感が良い割には時間が長く感じてしまうという難点も。

欲張らないでもう少し削って、コンパクトにまとめたほうが良かったんじゃないかなという気もしましたよ。

ともあれ、主人公がなぜ死ぬようなことになったのかとか、なぜ地獄に落ちるような目にあったのかなど、徐々に謎が解けていく筋書きの面白さや。

ハチャメチャなギャグや、こんな映画の割に(失礼)妙に良い音楽など、楽しめるポイントがたくさんある映画です。

完全なバカ映画ではなく、さすがクドカンと言える納得のストーリー展開もありますので、先入観無しに気楽に観てみることをおすすめしたいですね。

余談ですが、ほかに鑑賞中に私が気になった点が2つほどありまして。

1つは、森川葵さん演じるヒロインの鼻の横に目立つほくろがありまして、森川葵さん本人には無いのに「なんでだろ?」とか思って観てる間ずっと気になってたんですね。

でもこれは、後に彼女が大人になったときの姿を見て「なるほど」と納得がいきました。

もう1つは、別にどーでも良いって言えばどーでも良いんですが、劇中で主人公が転生して動物になるシーンが何回かありまして。

それが動物のくせに、どれも演技が達者で笑えて、CGも使ってるんでしょうが「どうやったの?」と気になりましたよ。

そのへんも、注目して観ると楽しめるかなと。

作品データ

●監督・脚本
宮藤官九郎

●出演者
神木隆之介
長瀬智也
森川葵

●日本公開年
2016年

●上映時間
125分

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