【ライフハック】特別なオンリーワンでもやっぱりナンバーワンを目指そう
2017/03/18
『報われない人の9つの習慣』(著:小宮一慶)を読んだので、得られた気づきや考えたことをメモとして記事にしておきます。
SMAPの代表曲の一つに『世界に一つだけの花』という歌があって、その歌詞に
ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン
というフレーズがあることは、ご存知でしょう。
これは、
「誰もが生まれたときから、世界でたった一人だけしかいない、かけがえの無い特別な存在なんだ。だから競ったり争ったりして、無理をして一番を目指さなくても良いんだよ」
というような意味を表しているんですね。
この曲を初めて聴いたとき私も、「何て素敵なフレーズなんだろう、良い歌だな」と感動したものです。
でも、本当にそれで良いのでしょうか。
本書の中にも、ナンバーワンを目指そうといった内容が書かれた部分がありました。
確かにみんな特別なオンリーワンだけれども、やっぱりナンバーワンを目指すべきじゃないでしょうかね。
ぬるま湯の水の底から水面を目指そう
誰もがオンリーワンなんだから、無理してナンバーワンなんて目指す必要は無いんだ。
なるほど、言いたいことは分かります。
競争社会で一番を目指して頑張って、疲れ果てて精神的にも肉体的にも参ってしまってるような人には、こういう言葉をかけてあげたい気持ちにもなりますよ。
でも、誰もがオンリーワンだからといって、頑張ったり努力したりする必要は無いという意味に捉えるのなら、それは大きな間違いです。
みんなオンリーワンだけれども、それでもナンバーワンを目指すべきなんです。
オリンピックでも、最初から「銀メダルや銅メダルでも良いや」と思いながら練習をする人はいません。
誰でも、金メダルを目指して頑張りますよね。
「オンリーワンなんだから、ナンバーワンを目指して苦労しなくていいんだ」というように、その言葉を逃げのための言い訳に使ってはいけません。
そもそも、みんながオンリーワンだからそのままでいれば良いということは、みんな一緒に努力も向上も無く、横並びで生きていけば良いということです。
実際のところ、そういう生き方をしている人達も大勢いますし、そんなぬるま湯に浸かった人生が望みなら、それでも良いでしょう。
でもそうして、ぬるま湯の水の底で、泳ぐことも浮かび上がることも考えずに一生を終えることが、果たして望ましい人生でしょうか。
上を目指して頑張って、やがて水面に顔を出せば、水の上には新しい世界が広がっているというのに、それを知らないまま過ごすことが本当に良い人生なんでしょうか。
確かにみんな特別なオンリーワンだけれども、やっぱり水の上に広がる世界を求めて、ナンバーワンを目指そうじゃありませんか。
だからといって競争する必要は無い
ナンバーワンを目指すということは、つまり競争して人を追い抜いて、その上に行かなければならないと思うかも知れません。
でもナンバーワンになるということは、必ずしも競争する必要はありません。
競争して人よりも上にと思っていると、つい誰かを妬んだり羨んだり、あるいは自分に対して劣等感を感じてしまったりしがちです。
挙句の果てにライバルを蹴落とそうとしたり、足を引っ張ったり陰口をきいたりするようになっては、ナンバーワンどころか人として問題があるでしょう。
本当のナンバーワンというのは、そんな小さなレベルの話ではありません。
とにかく自分を磨いて、自分のレベルを上げることに専念するのです。
そういう努力に集中すれば、競争とか誰かを追い抜くとかいった、周りのことなんか関係無くなります。
やがて努力が実って自分の価値が上がれば、自然に周りの人達がナンバーワンだと思ってくれるようになります。
本物のナンバーワンというのは、周りの人が「アナタに任せたい」「アナタじゃなきゃできない」と言ってくれるような人のことです。
競争して自分がナンバーワンになるのではなく、努力して周りから自分のことをナンバーワンだと認めてもらうのです。
そうすることで、誰もが認める「オンリーワンでありナンバーワン」という存在にになれるんですね。
まとめ
今回は、『報われない人の9つの習慣』(著:小宮一慶)を読んで、その中にあったナンバーワンを目指すという内容について、気付きや考えたことを記事にしてみました。
「ナンバーワンにならなくてもいい」という言葉は、耳障りは良いんですが、それに甘えていては進歩も向上も無いということですね。
もちろん歌のほうもサボることを勧めているわけではないでしょうが、人というのはつい自分の都合の良いように解釈してしまいがちですから。
『世界に一つだけの花』自体はとても良い曲だと思うので、歌のせいで誰かが自堕落になってしまわなければいいなという気持ちです。
こういった内容の他にも、本の中では9つの章に分けて、間違っている習慣と身に付けるべき習慣が80項目くらい書かれています。
ちょっと意外に思うような内容もあったりして、納得できる部分や納得し難い部分やいろいろありますが、面白い見方も多いので一読してみてはいかがかと。