007のボンドvsバイオハザードのアリス【映画レビュー】『サバイバー』あらすじ&感想(ネタバレ無し)
2020/04/01
TSUTAYA DISCASのレンタルDVDで映画『サバイバー』を観たので、その鑑賞記録です。
あらすじ
ロンドンのアメリカ大使館で働くケイト(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、イギリスからアメリカへの入国を計るテロリストをビザ申請の段階でチェックし、入国を阻止することを仕事とする優秀な外交官です。
あるとき彼女は、ガス化学の研究に詳しいバラン博士が、分野の違う小児医療学会に出席するために渡米するという点に不審を抱き、彼のビザ発給にストップをかけます。
実際に彼はテロリストと共謀してアメリカで爆破テロを起こすことが目的だったのですが、その計画の障害となったケイトは命を狙われることに。
彼女の暗殺を依頼されたのは、数度の整形手術で誰もその顔も知らないといわれる凄腕の殺し屋で、“時計屋( ウォッチ・メイカー )”と呼ばれる男(ピアース・ブロスナン)です。
何も知らないケイトは、ビザ発給部門の責任者ビルの誕生日祝いをするために、同僚とレストランへ。
しかしレストランには遠隔操作の爆弾が“時計屋”から送られていて、その爆破によってレストランにいた大使館の同僚は全員死亡してしまいます。
偶然にも、その直前にレストランを離れて向かいの店にいたケイトは辛うじて難を逃れますが、現場にいた“時計屋”に発見され追われることに。
逃げるケイトは、レストランへの集合に遅れて爆発に巻き込まれなかったビルに会うことができますが、何故か彼までもケイトに銃を向け襲いかかります。
彼女と争う内に銃の暴発でビルが死んでしまい、殺し屋だけでなくイギリス警察からもレストラン爆破やビル殺害の容疑者として指名手配されるケイト。
大使館からも見放されながら、上司のサム(ディラン・マクダーモット)と大使館の仲間サリーの助けを借りつつ、ケイトは身の潔白を証明しテロを阻止するために行動を開始します。
はたして、ケイトは“時計屋”やイギリス警察の追っ手から逃げ延びて、テロからアメリカを救うことができるのでしょうか?
感想
まず内容がどうこう言うよりも、ピアース・ブロスナンとミラ・ジョヴォヴィッチが好きな人は、観て損は無い作品でしょうね。
私は『レミントン・スティール』の頃から ピアース・ブロスナンが 好きでして、その渋い殺し屋役の演技と、007時代を思い出させるアクションを十分に満喫させて頂きました。
ただミラ・ジョヴォヴィッチを殺そうとするシーンは、相手がただの女性外交官だと思って油断があるという設定なのか、詰めが甘くて“凄腕の殺し屋”というにはお粗末な感もあり。
なにせ相手は女性外交官だといっても、恐ろしいゾンビどもをモノともしない戦闘能力を持つアリスですから(違)、簡単にはやられないわけで。
007とアリスが取っ組み合うシーンなんかは、別の意味で楽しめましたね。
もちろん、追いつ追われつのスリリングなシーンや、規模のでかい爆破シーンも見所と言えるでしょう。
ビッグ・ネームの2人が出演した映画にしては公開時はあまり話題にならなかったようですが、気楽に観られるサスペンス・アクション映画の佳作として楽しめる作品かと。
作品データ
●原題
Survivor
●監督
ジェームズ・マクティーグ
●出演者
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ピアース・ブロスナン
ディラン・マクダーモット
●日本公開年
2015年
●上映時間
96分