駄菓子っぽい美味さ【カップ麺レビュー】サンヨー食品「やまとの味カレー味焼そば」を食べた
2021/10/28
量販店のドンキホーテで見つけました、サンヨー食品の「やまとの味カレー味焼そば」です。
カロリーは、1食(101g)あたり494kcalとなってます。
去年の11月に発売になった商品で新奇性は無いんですが、何だかレトロな雰囲気のパッケージが気になりまして。
さらにそのパッケージに書かれた、「長崎・佐世保生まれのロングセラー」という記載に目が留まり。
ローカルフードに惹かれがちな私にとって、これは見過ごすことはできないってわけで手に取った次第です。
ただよくよく見てみると、
●本製品は「やまとの味カレー」の味わいをイメージしたカップめんです。「やまとの味カレー」を使用した製品ではありません。
●「やまとの味カレー」は昭和35年1月より販売実績のある株式会社大和製菓のスナック菓子です。
なんて内容が小さく小さく書かれてまして。
どうやらこのカップ麺自体が「長崎・佐世保生まれ」ってわけじゃなくて、「やまとの味カレー」というスナック菓子が「長崎・佐世保生まれ」の様子。
そしてこのカップ麺は、「やまとの味カレー」の味を焼きソバで再現したもののようで。
レトロ感のあるパッケージも、「やまとの味カレー」のパッケージデザインをなぞらえたもののようですよ。
じゃあ「やまとの味カレー」ってのがローカルフードなのかな?とか思ったんですが、そもそも「やまとの味カレー」ってのが何なのか分からないと。
「やまとの味カレー」とは?
調べてみるとどうやら「やまとの味カレー」ってのは確かに「長崎・佐世保生まれ」なんですが、全国的に販売されてるらしくてローカルフードでも何でもないんですね。
きっと東京でもどこかの店に存在してるんでしょうが、いかんせん食べたことはもちろん見た記憶もありません。
パッケージの記載のとおり「やまとの味カレー」は「大和製菓」の商品で、「大和製菓」ってのは創業から約60年の佐世保にある菓子メーカーとのこと。
元は菓子問屋だった同社が菓子メーカーへと業態を変えた際の、最初のオリジナル商品が「やまとの味カレー」なんだそうで。
当時はまだお高めの洋食だったカレーを手軽に駄菓子として食べられるようにと作られ、味がカレーだから「味カレー」と名付けられたという。
ネーミングセンスはともかくとして、なかなか革新的で歴史のある駄菓子なんですね。
そんな「味カレー」を再現したこの商品、どんな味かと早速食べることにしまして。
パッケージをといてフタを開けると、中には「特製粉末ソース」と「調味油」の2つの小袋が入ってます。
お湯を注いで待つこと3分で湯切りしたら、まずは「調味油」をかけまして。
続いて、「特製粉末ソース」をかけます。
ここで油やソースが全体に馴染むように、よーくかき混ぜるんですが。
液体と違って粉末ソースって混ぜ難いんですよね、混ぜれば混ぜるほど水分が蒸発してきた麺どうしがくっついたりして。
あげくに絡み合った麺が団子状になってきて、もうそれをほぐすだけで精一杯で何が何だか混ぜるどころじゃない有様になったり。
そういった状況を防止するためには、湯切りするときにあまりキッチリ切らずに少しお湯が残る程度にしておくのがコツですかね。
ともあれ、まぜ終わったら完成です!
「やまとの味カレー味焼そば」を食べてみた
それでは、いただきます!
麺は細めの丸麺ですがそれがナゼか安っぽさを感じさせ、そのチープさが駄菓子をイメージさせて逆に良いです。
具としては「人参」と「キャベツ」が入ってるんですが、人参は極わずかで飾りにもならない程度。
キャベツのほうは、時折口当たりに存在を感じさせる程度には入ってますね。
そして味なんですが、塩っぱさとスパイシーさとが絶妙なバランスで感じられます。
カレーの風味だけじゃなくて塩っぱい味付けもあるところが、駄菓子らしい味に思われて面白いです。
このスナック菓子感のある味わいは、けっこう気に入りましたよ。
「やまとの味カレー」のほうは実際に食べたことがないんですが、きっとこのカップ麺のような味なんだろうなと思わせる美味しさでしたね。
そんな感じで、ごちそうさまでした!