【一緒に摂ってはダメ?!】気をつけるべきサプリメントの食べ合わせ飲み合わせ
2016/11/13
最近は食生活や栄養バランスに気を配る人が増えてきて、体に良いと言われる食べ物を積極的に取り入れたり、サプリメントもいろいろな種類が日常生活で当たり前のように利用されています。
でも、そんな食べ物やサプリメントにも食べ合わせ・飲み合わせがあるのをご存知でしょうか?
せっかく体のためにと取り入れたものが、実際には何の効果も無くなってしまったり、場合によってはかえって体に悪いこともあるので注意が必要です。
そういった要注意の組み合わせには、例えば以下のようなものがあります。
人参とビタミンC
フルーツや野菜の摂取のために、毎朝自家製のミックスジュースを作ったとして、その中に人参を入れた場合はビタミンCの効果は期待できません。
それは人参に入っている「アスコルビナーゼ」という酵素のせいで、「アスコルビナーゼ」はビタミンCを破壊する働きがあるんですね。
この働きは人参をすりおろしたり細かく刻んだりすることで起きるもので、そのためジュースにしたりすると中のビタミンCが破壊されてしまうわけです。
ただこの「アスコルビナーゼ」は酸に弱いため、ジュースの中に酢やレモンなどを入れることでビタミンCの破壊を防ぐことができます。
ですからサプリメントなどでもビタミンCを効果的に摂取したい場合は、人参は避けるか、あるいは人参と一緒に酸を含むものを取り入れるようにしましょう。
ワルファリン(抗血栓剤)とビタミンK
血栓を起こす危険のある人や心臓手術をした人などに処方される抗血栓剤の一つに、「ワルファリン」という薬があります。
この「ワルファリン」は血液を固めるのに必要なビタミンKの働きを阻害する働きがあるので、当然これを服用するならビタミンKの摂取は控える必要があります。
そのためビタミンKのサプリメントはもちろんのこと、ビタミンKを多く含む納豆やブロッコリーなどの食材も当然ながら控えるべきでしょう。
特に納豆は腸内でもビタミンKを合成するため、食べてはいけない食材と言えます。
鉄剤とタンニン
貧血気味の女性が鉄分の補給用サプリメントとして利用することの多い鉄剤ですが、これはコーヒーやお茶と一緒に摂取するとせっかくの鉄が吸収されなくなるので要注意です。
コーヒーやお茶には「タンニン」という物質が入っていて、「タンニン」は鉄と結びついて水に溶けにくい物質に変わる性質を持っています。
ですから鉄を効率よく摂取しようと思うなら、鉄剤はコーヒーやお茶と一緒に飲むのではなく、必ず水などで飲むようにすることが必要です。
もしもコーヒーやお茶を飲む習慣があるなら、せめて1時間くらいは時間を空けてから鉄剤を飲むようにすれば良いでしょう。
アスピリンやワルファリンとイチョウ葉エキス
「ワルファリン」は前述しましたが、「アスピリン」も抗血栓剤として利用される薬の一つです。
そして「イチョウ葉エキス」は記憶力を高めるなどの働きを期待されて人気のあるサプリメントですが、これには末梢の血液循環を改善する働きがあります。
これら抗血栓剤と末梢の血液循環を改善する働きのあるサプリメントとを併用すると、その結果末梢の血管での出血の危険が高まることになります。
最悪の場合クモ膜下出血を起こした例もありますので、これらは命に関わることもある例として憶えておくべき組合せでしょう。
まとめ
以上のような例のほかにも、サプリメント同士やサプリメントと薬、そしてサプリメントと食材といった組合せで、一緒に取り入れると良くない例がいくつかあります。
特に薬の場合は危険な組合せもありますから、処方された医師や薬剤師に問題が無いかどうか確認をしてからサプリメントを摂取するようにしましょう。