エセ牛肉の味に難あり【カップ麺レビュー】「日清のどん兵衛 すき焼き 肉汁の旨みたっぷりすき焼き風うどん」を食べた
2017/02/02
スーパーマーケットで見つけて買ってみました、「日清のどん兵衛 すき焼き 肉汁の旨みたっぷりすき焼き風うどん」です。
カロリーは、1食(99g)当たり383kcalとなってます。
日清の“昨今の世界に広がる日本の麺ブームの中で新たな和の世界観を表現した「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ」”と銘打ったシリーズの内、これまでに「カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味」と「カップヌードル 梅こぶ茶 梅こぶ茶の旨み広がる塩焼そば」を食べて記事にもしましたが。
ついにシリーズ完全制覇になる、ラストを飾る3つめですよ。
そもそも私は、しゃぶしゃぶ料理屋なんかで「すき焼き」がオマケ扱いされてたりする様子に、憤りを禁じえないくらいの「すき焼き」好きなもので。
ですからこの「どん兵衛 すき焼き風うどん」は、今回の「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ」の中でも最も期待する一品なわけです。
そんな期待と共に早速フタを開けてみると、中には「液体スープ」と「かやく」の小袋が入ってます。
まずは「かやく」を麺の上にあけたんですが、この時点で既に「かやく」から甘辛い例の「すき焼き」の香りがフワリと感じられるんですね。
「すき焼き」には必須の牛肉もけっこう多めに入ってるようで、その香りといい見た目といい、実にそれらしい前振りの利き具合に喜んだりするんですが。
実はこの牛肉のように見えるモノ・・・その正体は牛肉ではないようで、フタの裏面に以下のような記載がありましたよ。
この商品には、日清食品が独自の製法で開発した「大豆ビーフ」を採用しています。
「大豆ビーフ」とは:大豆たん白を主原料としたまるで牛肉のようなジューシィな食感と豊かな味わいがお楽しみいただける新しい具材です。
つまりエセ牛肉なんですね、チョットがっかり。
とにかく気を取り直して、お湯を注いで待つこと5分でフタを開けるとこんな感じ。
「かやく」には、大豆ビーフの他にニンジンとネギも少々入ってますね。
ここに「液体スープ」を入れるんですが、醤油ベースの濃い色合いに脂が浮かんで見えるのは、牛脂が入ってるからのようですよ。
よーくかき混ぜると、「すき焼き」の〆にウドンを入れた「牛すきウドン」みたいな見た目になりました。
それでは、いただきます!
いつもの「どん兵衛」の平打ち風の麺を箸ですくって、口に入れたまず最初の感想は「甘い」でした。
もちろん「すき焼き風うどん」ですから、その味として甘さがあるのは当然なんですが、想像したよりもやや甘さが強め。
とはいえ間違い無く「すき焼き」の甘辛い味わいで、その意味では納得のいく美味しさですよ。
これで甘過ぎるとか文句を言う人は、最初から「すき焼き風うどん」なんかに手を出してはいけないのです。
ただ納得のいかない点が一つだけありまして、それは大豆ビーフなんですね。
いゃエセ牛肉だからとか、食感が何だか少し油揚げみたいだとか、そういうのは割り切れるから文句無いんですよ。
どうしても許せないのが、その味に生姜風味が混じってるところなんです。
味噌汁などの汁物を始めとして、いろんな料理に生姜を入れる生姜好きの私でも、「すき焼き」に生姜は許せませんよ。
私にとって生姜は「すき焼き」の鍋に参加してはいけないモノで、「すき焼き」の味の中に生姜の味はあってはならないモノなんです。
最初は自分の舌がオカシイのかとも思いましたが、どう味わっても大豆ビーフにジンジャー風味が感じられるんですよね。
きっとその味をごまかすというか、大豆ビーフの中の牛肉らしからぬ味を隠すために使ってるんじゃないかと思うんですが、これは完全に余計な味です。
この「どん兵衛 すき焼き風うどん」は私にとって高評価なんですが、大豆ビーフの味だけが唯一の残念ポイントと言えましょう。
そんなわけで目障りな大豆ビーフを先に全部やっつけまして、それから「すき焼き」には定番の生卵を入れてやりました。
この卵黄にウドンを絡めて食べると、「すき焼き」らしい甘辛い風味が、まろやかにパワーアップして何とも言えない美味しさです。
これで若干下がった評価も辛うじて持ち直して、最後まで満足して食べ切ることができましたよ。
というわけで、ごちそう様でした!