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闘うハゲ暗殺者【映画レビュー】『メカニック:ワールドミッション』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2019/07/17

TSUTAYA DISCASの動画配信で映画『メカニック:ワールドミッション』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『メカニック:ワールドミッション』

あらすじ

かつては凄腕の殺し屋として知られた、アーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)。

しかし殺し屋としての仕事を引退することにした彼は、自分の死を偽装して姿を消し、今はブラジルのリオデジャネイロに身を隠し静かに暮らしていました。

ある日、いつも行くレストランで彼がテーブルに着くと、一人の見知らぬ女がやってきます。

映画『メカニック:ワールドミッション』

彼女はアーサーの正体を知っていて彼に殺しの依頼をし、彼の死が偽装だったことを公にされたくなければ従うようにと脅しをかけるのでした。

しかしアーサーはその要求をはねつけ、一瞬で彼女を倒すと近くに潜んでいたその仲間達をも叩きのめして逃走。

そして彼女の顔写真をデータで照合し、その依頼主がアーサーの昔の知り合いであるクレイン(サム・ヘイゼルダイン)であることを突き止めると、リオから旅立ちます。

クレインから身を隠すために、古い友人でありタイでコテージを営む女性の元を訪れたアーサーでしたが、そこへ現れたジーナ(ジェシカ・アルバ)という一人の美しい女。

ジーナは一緒にクルーザーに乗ってやって来た男にDVを受けているようで、見かねた友人から彼女を助けてほしいと頼まれたアーサーは仕方無くクルーザーへと向かいました。

映画『メカニック:ワールドミッション』

男にジーナへの暴力をやめるように言うアーサーでしたが、抵抗する男を倒した勢いで不本意にも彼を殺してしまいます。

クルーザーごと爆破して男の死体を始末してジーナを救い出したアーサーですが、実は彼女はアーサーを捕まえるためにクレインが差し向けたおとりでした。

やがてそのことに気づいたアーサーは、彼女を問い詰め事情を聞きだします。

その話によると、ジーナはカンボジアで人身売買の被害者である子供たちの面倒をみる施設を運営していたのですが、そこにクレインの手下達がやって来たとのこと。

そして、ジーナは施設のスタッフや子供達に危害を加えない代わりに言う事を聞くように脅され、その指示によってアーサーの元へと運ばれたのでした。

アーサーはクレインを欺くために、事情を知らないふりをして過ごしていましたが、その内にジーナと心を通わせるようになります。

映画『メカニック:ワールドミッション』

冷酷非情で孤独を愛する殺し屋のアーサーでしたが、いつのまにか彼女を愛してしまっていたのです。

そんなとき、クレインの息のかかった現地警察の部隊がやって来ます。

危険を察知したアーサーはジーナを逃がそうとしますが、健闘も空しく彼女は部隊によって連れ去られることに。

映画『メカニック:ワールドミッション』

こうして結局ジーナを人質に取られてしまったアーサーはクレインの要求を呑まざるを得なくなり、一度はやめた殺し屋としての仕事を引き受けることになったのでした。

感想

本作は、2011年に公開された映画『メカニック』の続編です。

ちなみに「メカニック」というのは、犯罪用語の隠語として「メカのように正確で冷酷な殺し屋」といった意味らしいですね。

前作では、殺人の元締めをやっていた友人を仕事として殺してしまった主人公のアーサーが、その息子を弟子として受け入れるんですが。

父親を殺した犯人がアーサーであると知った息子によって命を狙われ、最終的にせっかく弟子として仕込んだ息子をも殺してしまうという結末を迎えました。

本作のアーサーは、自分はその弟子によって殺されたことにして、仕事も引退して身を隠して暮らしていたところから物語は始まります。

前作ではアーサーと弟子との男同士の関係を中心として物語が描かれましたが、本作では重要なキャラクターとして女性が登場。

演じるのはジェシカ・アルバで、水着姿でプリップリのお尻を披露したりしてセクシー担当かと思いきや、物語終盤では果敢に悪党相手に立ち回るシーンもあったりしてアクションもできるんだなーとか思ったりして。

アクションと言えば、ジェイソン・ステイサムのアクションは、既にアラフィフとは思えない相変わらずのキレで良かったですね。

最近では『ワイルド・スピード』にも参加してたりして、まだまだアクション俳優としての価値の高さを維持しているところは素晴らしいです。

本シリーズでのジェイソン・ステイサム演じる主人公のアーサーは、冷酷非情な暗殺屋で、常に殺人とは分からないように事故を装ってターゲットを殺すことをルールとしています。

そのために事前にターゲットについて調べ上げ、仕事のために十分に準備を整えた上で実行に移し、そして誰にも見つからないように姿を消すというやり方を常としてまして。

もちろん本作でも、そのルールややり方は変わらないという設定ながらも、いきなり最初の仕事で「それは事故には見えないよね」といった殺し方だったり。

さらには逃亡も派手だったりして、なんだかルール違反じゃね?とか思ったりしたんですが。

しかも冷酷非情なはずが、人質に取られたジェシカ・アルバを命がけで救おうとしたり、何だか設定的にいろいろとユルくなってる気もしますね。

それからラストも、最終的に悪党の一人が漁夫の利を得るという結末になるので、いろいろとモヤモヤした気持ちも残ったりしつつ。

でも、ジェイソン・ステイサム主演のアクション映画ということで、「まぁあのハゲが元気に暴れるところを観られたんですべてを水に流そう」という気分ですよ。

ちなみに、アーサーの殺しのターゲットの一人としてトミー・リー・ジョーンズが出るんですが。

意外に重要度の低い役でして、わざわざ彼を起用する必要があるのかと疑問を感じたりもして。

まさか彼がキーパーソンとなって、3作目が作られる予定になってるのかな?とか、そんな期待を感じさせるキャスティングではありますね。

私としては好きなシリーズなんで、「あのハゲ」が元気にアクションができるならば、さらなる続編も是非観てみたいものだと思う次第ですよ。

作品データ

●原題
Mechanic:Resurrection

●監督
デニス・ガンゼル

●出演者
ジェイソン・ステイサム
ジェシカ・アルバ
トミー・リー・ジョーンズ

●日本公開年
2016年

●上映時間
98分

メカニック ワールドミッション

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