【ライフハック】普段からアウトプットを意識したインプットを心がけよう(ブログのすすめ)
2017/04/13
『情報の「捨て方」 知的生産、私の方法』(著:成毛眞)という本を読んだので、得られた気づきや考えたことをメモとして記事にしておきます。
この本はタイトルとしては「捨て方」とありますが、「捨て方」だけではなく情報の「選び方」や「入手の仕方」、そして入手した情報の「記憶の仕方」や「活用の仕方」などを提案しています。
その中から特に私が共感したのは、「情報の記憶の仕方」として「アウトプットを意識した情報の取得」という内容でした。
アウトプットを意識する
映画を観たり本を読んだりして、「あー面白かった」とか「ためになった」といった感想が残ることは少なくありませんが。
では、どこが面白かったのかとか何がためになったのかを改めて思い返してみると、ハッキリと憶えていないことも多いものです。
何となく面白い映画だったなと思ったり、全体的にためになったような気がする本だったと感じたりはするのですが。
具体的に、観た映画のどのシーンが面白かったのか読んだ本のどの部分がためなったのか、と聞かれたとしても答えることができないというのは、けっきょく映画も本も内容を覚えていないということなんですね。
せっかく時間をかけて観たり読んだりしたのに、なぜその内容をよく憶えていないのか。
それは、後で誰かにその内容を伝えようという意識が無かったからなのです。
つまり、アウトプットを意識しないまま漫然とインプットした情報は、頭の中に残らないということですね。
もしも友人に「後でどんな内容だったか教えて」と頼まれていたならば、最初からじっくりと記憶するように意識して映画を観たり本を読んだりしたことでしょう。
そうすれば、その内容が頭の中にシッカリ残っていて、どこが面白かったとかためになったという感想も、具体的に話すことができたはずです。
こういったことは、映画や本だけに限らず、日常のすべてのことについて言えるでしょう。
例えば食事をするときでも、何も考えずにただ食べ物を口に入れて、噛んで飲み込んで「あー美味しかった」では、どのように美味しかったのかまったく記憶に残りません。
友達と遊びに出かけて、アチコチ行っていろいろおしゃべりもして「あー楽しかった」では、家に帰った後は何を話したかさえ憶えていないんじゃないでしょうか。
もちろん何もかもを記憶するというのは現実的ではないでしょうが、せめて「面白かった」とか「美味しかった」とか「楽しかった」といった経験は憶えておきたいものですね。
そのためには普段から、いろいろなことを後で誰かに伝える意識を持っておくという習慣を身につけるべきでしょう。
ブログに書いて公開してみよう
もちろん、誰かに伝える意識を持つだけでも、経験を記憶するためにはとても有効です。
でもそれを実際にアウトプットすることで、さらに記憶は強化されるでしょうし、仮に忘れても後でアウトプットしたものを見ることで改めて思い出すこともできるはずです。
ですから、経験したことを誰かに話すのも良いでしょうが、それを文章で記録しておけばさらに効果的でしょう。
文章が無理ならメモ程度でも良いのですが、何かしらの媒体に記録しておくことが重要です。
そこで私がおすすめしたいのが、ブログを書くことです。
紙の日記やノートなどに書いたり、ワープロに記録してパソコンの中にファイルとして持っておくのも良いでしょうが、せっかくなのでブログに書いて公開するのも面白いですよ。
本の著者の成毛眞さんも、「HONZ」という書評サイトでノンフィクションの書評を書いて公開しているそうで。
私がこうしてブログを書いているのも、まさに上記のような理由もありまして、観た映画や食べたものなどのレビュー記事をせっせと書いているのは、自分の備忘録のためでもあるんですね。
実際のところ、観た映画・読んだ本・食べたものといったことを端から忘れてしまうことの多い私ですが、ブログに記事として書いたものは比較的よく憶えています。
映画や本や食べ物をジックリ楽しもうという意識を持つようになりましたし、公開することによって、ときに読んだ人から反応をもらえたりすることがあるのも嬉しいものですよ。
まとめ
今回は『情報の「捨て方」 知的生産、私の方法』(著:成毛眞)という本を読んで、その中から「アウトプットを意識した情報の取得」という内容について考えたことを書いてみました。
本書はタイトルに「私の方法」とあるように、著者独自の経験に基づく情報に対する考え方や方法論が書かれてまして、記述が割と独断的なので拒否反応を感じる人も多いのではないかと思います。
とはいえ参考になる部分も少なからずあるので、毛嫌いせず「そういう考え方もあるのだな」という意識で読んでみると良いのではないかと思いますよ。
情報の「捨て方」 知的生産、私の方法
著:成毛眞
【目次】
序章:「情報とは一体何か」―バカを相手にしないための手段として
1章:情報を「入手する」―24時間浴びる、しかしルートは絞る
2章:情報を「見極める」―「どうせウソだよね」という思考習慣
3章:情報の「非整理術」―整理に追われて1日を終える人々
4章:情報を「噛み砕く」―解釈する力のない者は敗れる
5章:情報を「生み出す」―受け取るだけの人間になるな
6章:情報を「活用する」―面白い生き方をしたいなら
特別章:成毛眞「情報」個人史