【ライフハック】前向きに生きるためにむしろ積極的に負け惜しみを言ってみよう
2017/03/21
『1日1践! かんたん「自己暗示」で一生が変わる』(著:多湖輝)を読んだので、得られた気づきや考えたことをメモとして記事にしておきます。
この本は、暗示によって自信をつけて前向きに生きるということをテーマとして、130践(項目)の提案が記述されてまして。
「1日1践」ということで、毎日一つずつ実践していけば130日間かけて、次第に前向きな自分に変わっていくということなんですが。
とはいえ130ある項目の中には、自分には馴染まないとか納得できないとか同意しかねるといった内容もあります。
実のところ私は130の内のほとんどがピンと来ないものばかりで、チョット残念な気分で読み終わりそうになったんですが、最後の最後で気にかかった内容がありまして。
それが130番目の、
「なくなった」ものは、「捨てた」と思おう
という項目なんですね。
負け惜しみも悪くない
そこには、ベトナム戦争で負傷した兵士の話が書かれてまして。
戦争で足を失った兵士に軍医が「残念ながら君は片足が無くなった」と告げたところ、彼は「無くなったのではなく、自分で捨てたんだ」と言ったという内容だったんです。
彼の答えは捉えようによっては負け惜しみですが、でもその言葉が自分に起きた悲劇を乗り越える助けにもなると言えるわけで。
負け惜しみと思われるような言葉を言うことも、ときには良いことがあるのかなと思わせられました。
足を失ったことを自分から捨てたんだと考えるというのは、かなり極端な話だとは思いますが、きっと足を捨てることによって命を守ることができたと考えたのでしょう。
彼は命を永らえるために自らの意志で足を捨てたと、誰のせいでもなく自分がそれを選ぶことによって、こういう結果になったのだと考えたんじゃないでしょうか。
そんなふうに考えることで、自分に起きる出来事を自分でコントロールできているのだと考えるというのは、とても重要なことだと思うんですね。
人やモノなどのせいにしない
人というのは、いろんな気に沿わないことや悪い出来事の原因をつい自分以外に求めてしまいがちです。
「天気のせい」「渋滞のせい」「病気のせい」「怪我のせい」「上司のせい」「部下のせい」「アイツのせい」「コイツのせい」「政治が悪い」「世の中が悪い」「運が悪い」
何かにつけ悪いのは自分ではなく、自分以外の何かのせいにしてしまうことが多いんじゃないでしょうか。
でもそうして人やモノなどのせいにしていたら、自分の人生は自分にはコントロールできないことばかりだという意識が刷り込まれてしまいます。
そうして、人生を主体的に生きようとする意欲を徐々に失っていくことでしょう。
ただ、ものは考えようです。
すべての出来事は、立場や視点を変えることによって、いろいろな捉え方や考え方ができるものです。
前述の兵士の話でも、足を失って「自分は何て不幸だ」とか「どうしてこんな目に合わなければいけないんだ」とか「いつもツイてないことばかりだ」と嘆いて絶望することもできるでしょう。
でも、「片足を失うだけで良かった」とか「命が助かった自分は運が良い」とか「自分の選択は間違ってなかった」とか考えて、前向きに生きていくこともできるはずです。
仕事で失敗したり、会社をリストラされたり、彼氏や彼女にフラレたり、株で損をしたり、病気になったり。
そんなときに、悔やんだり悲しみにくれたり落ち込んだりしても、事態は良くなりません。
「経験のために敢えて失敗する方法を試してみた」とか「会社を自分から辞めてやった」とか「コチラからフッテやった」とか「株の勉強のために金を使った」とか「体の大切さを知るために病気になってみた」とか考えてみてはどうでしょう。
確かに負け惜しみのようで、ちょっと無理のある考え方かも知れません。
でも自分に暗示をかけるように、そう考えたり言ったりし続けることで、何となくそうかもと思えてきて、元気を取り戻して前向きに生きることができるようになるんじゃないでしょうか。
まとめ
自分の人生は、自分で選択して自分でコントロールしていくべきもので、その結果についても自分で背負うべきものです。
誰かや何かのせいにしてばかりいては、自分で決められることさえも、考えたり決断したりすることを放棄するようになってしまいます。
人生で起きる出来事は、自分で選んだり決めたりできることばかりだと信じましょう。
少なくとも、どんなことであれ、それをどう感じるか、どう受け止めるかは自分で選んで決めることができます。
無力感や絶望で立ち止まることも、情熱や希望を取り戻して前に進むことも、私たち次第なのです。
人生はコントロールできるものだと信じることで、やがて負け惜しみも負け惜しみではなくなるんじゃないでしょうかね。