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やっぱ西部劇は良いね!【映画レビュー】『マグニフィセント・セブン』あらすじ&感想(ネタバレ無し)

2017/07/18

TSUTAYA DISCASのDVDレンタルで映画『マグニフィセント・セブン』を観たので、その鑑賞記録です。

映画『マグニフィセント・セブン』

あらすじ

開拓時代のアメリカ、西海岸にある小さな鉱山町のローズ・クリークは、悪徳実業家のバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)によって乗っ取られようとしていました。

この地に移住してきた人たちによって、苦労の末に切り開かれた鉱山で見つかった金鉱に目をつけたボーグは、暴力と僅かな金によって住民の追い出しを計っていたのです。

そして、話し合いのために住人たちが集まっていた教会に手下を引き連れて乗り込んできた彼は、見せしめのために反抗する人間を殺したうえ教会にも火をつけます。

その残虐さに恐れを抱いた住民たちは抵抗する意欲を失ってしまいますが、夫を殺されたエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は違っていました。

映画『マグニフィセント・セブン』

彼女は全財産を手に町を離れ、助けになってくれる人を求めて旅に出ます。

やがて訪れたある町の酒場で、彼女は委任執行官を名乗る黒人の男、サム・チザム(デンゼル・ワシントン)に目を留めます。

映画『マグニフィセント・セブン』

彼は、賞金首を捜し出して捕まえることを仕事ととする凄腕のガンマンで、その腕前に目をつけたエマは、彼に町を救ってくれるよう頼みます。

いったんは断りながらも、敵となる相手のボーグの名を聞いて、なぜか考えを変えて依頼を引き受けるサム。

彼はさらに仲間になる男として、同じ酒場にいた流れ者のギャンブラーのジョシュ・ファラデー(クリス・プラット)に声をかけます。

映画『マグニフィセント・セブン』

借金のかたに愛馬を奪われて困っていたジョシュは、サムに馬を買い戻してもらうことを条件に仲間になることを承諾。

こうして一行はローズ・クリークへ向けて出発しますが、他にも仲間を得るために途中で二手に分かれることに。

そして、賞金首で二挺拳銃の使い手のメキシコ人バスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)を見つけ出したサムは、彼の罪を見逃す代わりに仲間に入るよう誘います。

この誘いに乗り、サムとエマに同行することに決めるバスケス。

一方、南北戦争では狙撃の名手と恐れられていたグッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)のもとをサムの指示に従って訪れたジョシュは、彼に手を貸してくれるよう依頼。

映画『マグニフィセント・セブン』

サムとは旧知の間柄ということで快諾した彼は、相棒の東洋人ビリー・ロックス(イ・ビョンホン)と共に仲間に加わります。

映画『マグニフィセント・セブン』

これら3人の新たな仲間を得て、再び合流して先を急ぐ一行。

さらに彼らは道中で出会った、一匹狼のネイティブ・アメリカンのレッド・ハーベスト(マーティン・センズメアー)と、斧使いの名手の山男ジャック・ホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)を仲間に引き入れることに成功。

こうしてエマは心強い助けとなってくれる仲間たち七人を引き連れて、ついに故郷のローズ・クリークへと帰り着き、憎きボーグとの戦いに備えるのでした。

映画『マグニフィセント・セブン』

感想

タイトルの『マグニフィセント・セブン』というのは、「崇高なる七人」というような意味らしいですが。

まさに、かつて映画史を彩った典型的な西部劇が帰ってきましたよ、といった感じのウェスタン・ガンマン活劇でしたね。

『七人の侍』から始まり、『荒野の七人(原題は同じく『マグニフィセント・セブン』)』を経た流れを汲む作品で、後者のリメイクとも言われる本作。

それぞれへのリスペクトに溢れたシーンもあって良かったのですが、『七人の侍』『荒野の七人』を知る人の中には、これら2作品の劣化版と評価する人もいるようで。

確かに前半の、仲間を集めるシーンや、町の人たちと戦いの準備をするところなどは、テンポが悪くて冗長な割に、あまり説得力が無い内容でして。

なぜ七人の仲間たちが戦いへの参加を決意したのかとか、戦闘経験の無い町の人々が戦いに向けてどう準備していったのかといったところの描写が、あまりハッキリしなくて腑に落ちないんですよね。

何となく七人がフワッと集まってきて、町の人もチョット銃を撃つ練習をしたりして。

最終的に懇親会みたいに飯食って酒飲んで、さて戦いの本番といった流れが、ややシックリこないというか納得できなくて気持ち的にモヤッとします。

とはいえ、後半の銃撃ありアクションありの戦闘シーンは迫力がありまして、そこだけは『七人の侍』や『荒野の七人』を上回っていると言っても過言ではないでしょう。

そして、きっと次はこうなるだろうなーと予想したとおりに運ぶストーリーは、ご都合主義的な展開とはいえ、結果的にスッキリ感があって気分が良いですよ。

登場人物を演じる役者さんたちも、個性的な面子を取り揃えてまして。

主役のデンゼル・ワシントンは、相変わらずの渋さですし。

最近は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で主役のスター・ロードをやってた、クリス・プラットが出てるのも良いですね。

そして、イ・ビョンホンのアクション・シーンがこんな西部劇で観られたというのも、意外性があって面白かったですよ。

さらに完全に脇役なんですが、冒頭でチラッと出ているマット・ボマーを見つけたときは、TVドラマの『ホワイト・カラー』でニール役をやってた人だ!と思って謎のテンションがあがりました。

とにかく、往年の西部劇が好きな人ならもちろん、それを知らない人でもウェスタン作品に関心を持つきっかけとしてオススメできる作品ではないかなと。

私としましては、久しぶりに拳銃を無意味にクルクル回すようなガンアクションなんかも楽しめて、十分に満足できましたね。

作品データ

●原題
The Magnificent Seven

●監督
アントワーン・フークア

●出演者
デンゼル・ワシントン
クリス・プラット
イーサン・ホーク
イ・ビョンホン
ヘイリー・ベネット

●日本公開年
2017年

●上映時間
133分

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