油かすはチョットだけ【カップ麺レビュー】ニュータッチ「大阪かす焼そば」を食べた
2019/08/06
スーパーマーケットで見つけて買ってみました、ニュータッチの「大阪かす焼そば」です。
カロリーは、1食(126g)あたり543kcalとなってます。
きのう発売になった新商品ですが、日本各地のローカル食をテーマとしたカップ麺をいろいろと作ってるニュータッチから今回は大阪バージョンですね。
ところで大阪ではポピュラーだけれども、ほかではあまり見かけないとか食べる機会がないというモノってまだあるようです。
「油かす」もその内の一つでして、見たことも食べたこともないという人って意外に多いんじゃないでしょうかね。
大阪の「油かす」って元々は牛の内臓を加熱して、そこに付いている脂を食用として取り出した後に残ったモノで。
つまりは「残りかす」なんですが、それを捨てるのも惜しいから工夫して食べるようになったのが始まりとのこと。
それが今ではわざわざ「油かす」用として牛の小腸を油で炒めて作る、ナカナカ貴重な食材となっているようですよ。
そんな「油かす」を使ったカップ焼きそばが、このニュータッチの「大阪かす焼そば」でして。
油かすを使ったカップうどんなら今までいくつか出てましたが、焼きそばというのは初めてです。
パッケージを見ると「KASUYA監修」とありまして、「KASUYA(加寿屋)」というのは油かすを使った「かすウドン」の発祥の店として大阪では有名ですが。
関東地方ではほとんど店舗展開されてないので(都内では町田と東京競馬場のみ)、「KASUYA(加寿屋)」どころか「かすウドン」さえ知らない人も少なくないようです。
うどんに油かすを入れた「かすウドン」は、大阪ではさほど珍しくないウドンメニューなんですけれどもね。
それはさて置き、早速この「大阪かす焼そば」を食べることにしましょう。
パッケージフィルムを取ってフタを開くと、中には「ふりかけ」「液体ソース」「かやく」の3つの小袋が入ってます。
麺が少し茶色がかってるのは、下味として醤油が練り込まれてるせいらしいですよ。
さて小袋を取り出したら、まずは「かやく」を入れてお湯を注ぎます。
この「かやく」はキャベツのみのようでチョット寂しい感じもしますが、まぁ無いよりマシってところでしょう。
待つこと4分で湯切りしたら、続いて「液体ソース」を投入。
よーくかき混ぜたら、最後に「かやく」の小袋の中の揚げ玉を入れまして。
軽くかき混ぜたら、これで完成です。
それでは、いただきます!
中太の麺はシッカリめの食感があって、ワシワシとした食べ応えが楽しめて良いですね。
そして焼きソバのもう一人の主役とも言えるソースですが、関西では有名な調味料メーカー大黒屋(大黒ソース)の「大阪名物 粉もんソース」使用とのことで。
大黒ソースは業務用のシェアが大きくてタコ焼き屋やお好み焼き屋や串カツ屋などでもっぱら使われており、自宅では使ったことなくても知らずに口にしたことはあるという大阪人がほとんどのはず。
そんなコテコテ浪速なソースが使われてるんですが、これが少しトロみのある甘口ながらピリッとしたスパイス感もある味わいで美味しいんですよ。
最後に肝心の「油かす」についてですが、これがやや残念な印象。
実は「ふりかけ」の小袋の中身の揚げ玉の中に「油かす」が入ってたようなんですが、あまりにも量が少ないんですね。
もとより揚げ玉自体が少ないのに、そこへランダムに混ぜ込まれた「油かす」は当然ながらさらに少ないと。
ですからこれを食べても、揚げ玉の香ばしさや味わいはあっても「油かす」の味はほぼ感じられないというわけなんです。
「かす焼そば」と銘打つからには、キャベツを無くしてその分「油かす」を増やすとか何とかやりようが無かったものなのか?と思ったりもしますが。
「油かす」って意外と高価ですし、やはりこれがインスタント麺の限界なんでしょうって感じです。
とはいえ麺といいソースといい揚げ玉の香ばしさといい、カップ焼きそばとしての完成度はかなり高いと思われ。
「油かす」に対するこだわりを捨てることで、美味しい焼きソバとして完食できましたよ。
そんな感じで、ごちそうさまでした!