エージェント・オブ・シールド【シーズン3】第15話・第16話あらすじ(ネタバレあり)
2017/06/24
米ドラマ『エージェント・オブ・シールド シーズン3』第15話・第16話の簡単なあらすじです。
各話ラストまでストーリーを記述していて、ネタバレを含んでいます。
第15話「ロビン」
早朝、とあるコンビニ店の経営者が開店準備の最中に、店の裏にいたホームレスの男に声をかけました。
店の近くにいられると迷惑だから他所へ行ってくれと言いながら、男を気の毒に思った彼は朝食用にとお金を渡そうとします。
ところがその手が男の手に触れた瞬間、彼は頭の中で恐ろしい光景を目にしたのです。
やがて警察に通報した彼は、ヒドラのことやデイジーの名前を口走りますが、監視システムで警察無線をモニターしていたシールドはその通報内容を察知。
事情を確認するため駆けつけたデイジーたちでしたが、コンビニ経営者はパニックに陥っていて「今のこの情景を見た」というようなことを口走るばかり。
彼はホームレスの男に触れたことによって、デイジーの姿や自分がヒドラによって殺されるというビジョンを見たらしいのです。
彼の話からホームレスの男がインヒューマンズだと気づいたデイジーは、急いで男を保護しようとしますが、そのとき頭上を覆うようにヒドラのヘリの姿が。
ヘリからの射撃により、コンビニ経営者は「時間切れだ」とつぶやいた直後に撃たれて死亡、そしてホームレスの男はヘリのネットで捕獲されます。
さらに、連れ去られるホームレスを取り戻そうとしたデイジーは彼の手に触れ、殺されたコンビニ経営者と同じようにビジョンを見てしまうことに。
シールド本部に戻ったメンバーたちは、さらわれたホームレスが元教師のチャールズという男だとつきとめ、彼の妻を呼んで話を聞きます。
その話の内容から、彼には触れた相手と自分自身に、未来の誰かの死のビジョンを見せる能力があることが判明。
そしてチャールズの死をビジョンで見たデイジーは、彼を助けようと提案しますが、コールソンはその作戦にデイジーを行かせることはできないと反対。
なぜならデイジーの見たビジョンの中には、「作戦中のデイジーを銃で撃つコールソンの姿」があったからです。
そのため自らは決して銃を手にしないことを宣言、そしてデイジーの作戦参加を禁止し、代わりにメイを行かせることにします。
デイジーの見た未来では作戦がほんの数秒の遅れで失敗していましたが、その数秒を縮めて作戦を成功させるために、メイはデイジーのビジョンの記憶を頼りに特訓を開始。
ようやくメイは、ビジョンとは違う結果が得られそうな所までこぎつけるのでしたが、そこに行方不明だったガーナー教授が出頭してくるという予想外の事態が起こります。
教授の話によると、自身のラッシュへの変化が進んで、次にラッシュになったらもう元の自分には戻れないところまできているとのこと。
人間としての最後の時間をメイと過ごしたいという彼の希望を聞き入れたコールソンは、彼女を作戦から外して仕方無くデイジーを行かせることにしたのでした。
その頃ヒドラの首謀者マリックは、「ヤツ」に取り付かれたウォード、そしてホームレスのチャールズや部下たちと共に、とある会社に乗り込んでいました。
そこは、コールソンの義手に使われている最先端の技術の開発をしている会社で、なぜかマリックたちはその乗っ取りを企んでいたのです。
初めは拒んでいた社長でしたが、会社幹部達が殺される未来をチャールズによって見せられることで、恐怖から仕方無く譲渡契約書にサイン。
しかし幹部たちはけっきょく殺され、会社が開発したパワードスーツを身に着けたマリックによって、社長自身も殺されてしまったのでした。
一方、その会社にチャールズがいることを調査によって突き止めたデイジーは、彼を助けるためにまず会社の警備室に乗り込みます。
ビジョンではここで作戦は失敗したようだったのですが、どうにか彼女は制圧に成功して自分の見た未来を変えたかのように思われました。
ところが警備室にはマジックミラーがあり、その向こうの敵の存在に気づいていなかったデイジー。
ハッと気づいたときには既に遅く、ミラーの向こうから狙う銃でデイジーが撃たれそうになったそのとき、突然現れたコールソンによって彼女を狙った敵は射殺されます。
デイジーが見た未来で、彼女に向けられたように見えたコールソンの銃口は実はミラーに向けられていて、そこに映った姿がまるでデイジーに銃を向けているように見えただけだったのでした。
コールソンに助けられたデイジーは、そのままチャールズ救出のために屋上へと向かいますが、そこにはパワードスーツを着けたマリックが立ちはだかっていました。
能力を使って闘うも、パワードスーツによるマリックの攻撃に圧倒されて、追い詰められるデイジー。
そのピンチを助けたのは、チャールズでした。
彼はマリックに忍び寄り、その体に触れると、マリックは未来を見て電撃に撃たれたように立ちすくみます。
その隙にデイジーはマリックの手から逃れることができますが、すぐに我に返ってチャールズの首を絞めるマリック。
しかし最後の力を振り絞ったデイジーの能力によって弾き飛ばされ、パワードスーツを破壊されたマリックはヘリに乗って逃亡します。
そして未来を変えようとしたデイジーの努力も空しく、マリックに首を折られたチャールズは彼女の前で静かに息を引き取るのでした。
第16話「儀式」
コールソンはまだ信じられないといった表情で、ヒドラの乗っ取りを受けた会社の監視映像を見直していました。
それはチャールズ救出の際に入手した映像で、そこにはコールソンが異星の地で命を奪ったはずのウォードの姿が映っていたのです。
彼は任務としてではなく、復讐心でウォードを殺したことをずっと気に病んでいたのですが、その相手がまだ生きていたという事実は、彼にとってさらにショックな出来事でした。
そして研究室では、会社で無残な死体となって発見された幹部たちの遺体を調べたフィッツとシモンズが、未知の細菌のようなものを発見。
それと蘇ったウォードとの間に関係があると考え、死んだウォードの体が異星で「ヤツ」に奪われたのだと推測します。
また、ヒドラが会社を乗っ取った目的を調べていたコールソンたちは、子会社にあたる農薬の研究をしている会社に怪しい動きがあることを突き止め、そこへと調査に向かうことに。
しかし到着したときには、既にヒドラによって多くの資材が運び出されており、研究データも盗まれていました。
いったいヒドラは、この農薬会社の何を必要としているのか?
残されたものやデータからヒドラの目的を探ろうとするコールソンたちでしたが、そこへヒドラの能力者のギエラが現れます。
命を持たない物質なら目に映る何でも思い通りに動かせる能力を持ったギエラを倒すために、物が何もない部屋へと誘い込んで戦いを挑むメイ。
そして死闘の末にメイはようやく彼を倒し、インヒューマンズ用のモジュールの中へ収容することに成功するのでした。
同じ頃、ヒドラの首謀者マリックは、青ざめた顔をして自宅へと帰り着きます。
なぜなら、彼がチャールズによって見せられたビジョンには、体の細胞が一つ一つの殺されるような苦しみの中で息絶える自分の姿が映っていたからです。
怯えるマリックは、「ヤツ」に取り付かれたウォードが自宅に来ていて、彼がヒドラの幹部たちに集まるよう指示したと聞き、さらに不安を強めるのでした。
自分は彼に殺される、そう確信したマリックでしたが意外にもそのようなことはなく、集会は異星から戻ってきたウォードが自らの正体を幹部たちに見せるだけで終わります。
無事に集会も終えて一息つくマリックでしたが、彼の予感した悲劇は終わってはいなかったのです。
実は彼には、かつて弟がいました。
そしてマリック家には、代々受け継がれてきた、異星への生贄を送り込むための儀式があったのですが、あるとき弟がその生贄として選ばれます。
ところがマリックは、その儀式で不正を働き、自分は選ばれないように細工をしていたのです。
弟はそのことを知りつつ、生贄として異星へと送られていきました。
しかし弟の記憶や思いは、彼の体を器として利用した「ヤツ」の中で生き続けていたのです。
やがてマリックのもとへ、彼の娘と共に現れたウォードの姿をした「ヤツ」は、思い出を語るように昔の不正のことを話し始めます。
マリックは彼の真意を悟り、自分の死を覚悟します。
ところが彼は、「不正は正したい・・・しかしマリック家は必要だ」と言うと、マリックの娘の肩へ手をかけます。
そして優しくキスをした直後、彼女を無残な姿に変えて殺してしまったのです。
目の前で娘を殺されたマリックは、それでも何もできずに絶望にガックリと肩を落とすしか無かったのでした。
一方デイジーとリンカーンは、かつてアフターライフから追放され、今は一人で隠れて暮らしているジェームズという男のもとへと向かっていました。
なぜなら彼はアフターライフにいた頃、「大昔のインヒューマンズがいつか地球にやってきて死人を蘇らせる」と予言めいたことを言っていたため、蘇ったウォードについて何か関係することを知っているのではないかと思われたからです。
しかし家の周りに地雷原を設置するほど他人を信用していないうえに、アフターライフやリンカーンを嫌っている彼は、二人への協力を拒んで銃を構えて家に近寄らせようともしません。
しかたなく実力行使に出たデイジーは能力で地雷を爆破し、続けてリンカーンは電撃でジェームズを弾き飛ばして意識を失わせました。
部屋に運び込まれ、ほどなく意識を取り戻した彼ですが、二人をアフターライフから来たと思い込んで、やはり口を開こうとはしません。
そこでリンカーンは、昔から能力を持ちたいと願っていた彼に、代わりにテリジェンクリスタルをやるから知っていることを話せと持ちかけます。
それを聞いて目の色を変えた彼が、役に立ちそうなのはこれくらいだと言って差し出したのは、アフターライフから盗み出した異星人の作ったらしい謎の球体でした。
必要なものを手に入れたリンカーンでしたが、テリジェンクリスタルを渡すことなく、怒るジェームズを残してデイジーと共に本部への帰路に着きます。
無事に任務を完了した二人でしたが、そこへヒドラの調査に向かったコールソンたちのゼファーワンからの緊急通信が。
その頃ゼファーワンは、モジュールを能力によってこじ開けたギエラによって乗っ取られていたのです。
シールドのメンバーたちを救うために、デイジーとリンカーンはたった二人でどうするのか。
即座にリンカーンは、シールドのメンバーとして待機中のインヒューマンズを集めようと決断します。
「こういうときのためのシークレット・ウォーリアーズなんだろ」そう言うリンカーンに、デイジーも意を決したようにうなづくのでした。