エージェント・オブ・シールド【シーズン3】第19話・第20話あらすじ(ネタバレあり)
2017/07/11
米ドラマ『エージェント・オブ・シールド シーズン3』第19話・第20話の簡単なあらすじです。
各話ラストまでストーリーを記述していて、ネタバレを含んでいます。
第19話「実験失敗」
ハイヴが買い取った街では、ラドクリフ博士による実験が始められようとしていました。
太古の昔ハイヴは、クリー星の異星人によってインヒューマンズに変えられたのですが、彼はこの実験でその再現をしようとしていたのです。
被験者は、壊滅に追い込まれたヒドラの元幹部たち3名。
しかしハイヴの血を使って行われたその実験は、被験者3名とも無残にもドロドロに溶けるようにして死んでしまうという、恐ろしい結果に終わってしまいます。
ハイヴはこの失敗に憤りラドクリフ博士に詰め寄りますが、彼はハイヴの血ではなく、生きている異星人のDNAを持つ血でなければうまくいかないようだと弁明。
画像:映画.comより
ハイヴは死人の体を乗っ取っているので、死体の血液ではうまくいかないと言うのです。
それを聞いたハイヴは、ある計画の実行を決めるのでした。
その頃、シールドの本部でデイジーの居場所を探し続けていたコールソンが、顔認証システムによって彼女の映像を発見していました。
それは、ハイヴが買い取った街の防犯カメラに、偶然映ったデイジーの姿でした。
これまで決して見つかることのなかった彼女が、自身が開発に参加したシステムによって発見されたことから、これは罠ではないかと怪しむコールソン。
しかしハイヴを倒すために、敢えて罠であることも考慮したうえで、彼はエージェントたちを現場へ向かわせることに。
すぐさまマックとメイを中心としたシールドの部隊が街へと送られ、彼らは見つからないように慎重にハイヴの居場所を探します。
やがてバーにいたジェームズを見つけたメイは、仲間を装って彼に近づき、ハイヴがいるらしい場所を聞き出すことに成功。
その場に向かったマックたちの部隊でしたが、そこにはハイヴの姿は無く、あったのは光を放っている異星人の謎の球体でした。
そこへ宇宙から何かが落ちてくることをレーダーで察知したコールソンは、すぐに撤退するようにマックに指示。
マックたちは急いで球体のあった建物から脱出しますが、間一髪で空から建物に、まるで隕石のような火の玉が突っ込んできました。
そして、燃え盛る建物の中から現れたのは、2人のクリー星の異星人でした。
実は謎の球体は、インヒューマンズの抹殺を目的とするクリー星の異星人を呼ぶための装置で、実験に必要な異星人の血液を得るためにハイヴが仕掛けていたのです。
彼らに向かっていったアリーシャは、分身して戦うも、あっけなく殺されてしまいます。
やがて、やって来た2人の異星人の内1人がハイヴを見つけ、彼と対峙することに。
ところが、長い年月の間に得た能力とウォードの戦闘技術とによって、異星人を凌駕するまでになっていたハイヴは、死闘の末ついに異星人を倒してしまいます。
近くに潜んで様子を見ていたメイも、この隙にハイヴを倒そうとしますが、まったく歯がたたずに止む無く退却。
さらに、もう1人の異星人はデイジーと戦っていましたが、彼女の能力も異星人を上回っていました。
戦いの末に異星人を倒したデイジーは、その血を抜いてラドクリフ博士の実験に使おうとしますが、そこへマックが現れます。
シールドの相棒としてのデイジーをなんとか取り戻そうと、必死で説得するマックでしたが聞く耳を持たないデイジー。
しかし、まだどこかでシールドのメンバーへの気持ちが残っている彼女は、マックたちを傷つけずに引き上げさせようとしているようでした。
ついにデイジーの説得をあきらめたマックは、せめて実験を阻止しようと、異星人の体と採取された血液を破壊。
それを見たデイジーも、ついに能力を使ってマックを叩きのめします。
危うく彼女に殺されそうになるマックでしたが、駆けつけたメイたちによって辛うじて助けられ、部隊の救出用に送られたコンテナに乗って脱出。
こうしてハイヴを倒す作戦は失敗に終わりましたが、偶然とはいえ彼がやろうとしていた実験の妨害には成功したかに思われました。
ハイヴもこの事態に悔しさを滲ませるのでしたが、しかしデイジーには奥の手というべき考えがありました。
それは、実験に彼女自身の血を使うこと。
彼女の体には、異星人の血を使って蘇生したコールソンからの輸血によって、同じく異星人のDNAを持つ血が流れていたのです。
これを聞いて、ハイヴはまたも満足そうな笑みを浮かべるのでした。
第20話「解放」
アヴェンジャーズとウルトロンとの戦いを機に、世間では超人や異星人に対する反感が強まり、ついにそれらを政府の管理下に置くための「ソコヴィア協定」が制定されました。
ATCUの下で密かに活動していたシールドもその例に漏れず、インヒューマンズの管理を求めたタルボット准将がコールソンの元へとやって来ます。
しかし、かつてシールドがインヒューマンズを管理するために作っていたインデックスがヒドラによって悪用されたことから、その申し出に難色を示すコールソン。
ひとまず彼は、シールド本部の案内と、現在シールド内にいるインヒューマンズとの顔合わせをするため、タルボット准将をシールドの本部へと招き入れるのでした。
そしてタルボット准将は、コロンビアから呼ばれたエレナや、隔離中のリンカーンの元へと案内されます。
リンカーンの隔離は、フィッツとシモンズが開発中だったハイヴのウィルスに対抗する血清を勝手に自分に試したことで、免疫機能が低下しているからというのが建前でした。
しかし実のところ、デイジーを失って命令違反を犯しがちな彼を拘束することが本当の理由なのは、本人も薄々感づいていることでした。
閉じ込められたまま、デイジーの救出にも参加できない状況にいらだつ彼は、ここを出られるならタルボット准将について行って登録でも何でもすると申し出ますが、それを止めるコールソン。
続いて、コンテナに監禁されたモンスターのようなインヒューマンズのラッシュを目にしたタルボット准将は、その脅威に恐れおののきます。
なぜラッシュをゲルの中に閉じ込めてしまわないのかと詰め寄るタルボット准将でしたが、コールソンはいずれ役に立つかも知れないと彼を受け流すのでした。
やがてタルボット准将は、デイジーの所在についてコールソンに尋ねます。
ハイヴの件についてまだ隠しておきたいコールソンは、デイジーは任務中で不在だと嘘をつきますが、実はタルボット准将はデイジーがハイヴと一緒にいる映像を手に入れていました。
仕方無くコールソンは、彼にハイヴのことやデイジーの洗脳のことなど、現在の危険な状況の詳細を語るのでした。
その頃ハイヴはジェームズと共に、ラドクリフ博士の実験の被験者を得るために、ウォッチ・ドッグのメンバーたちを待ち構えていました。
彼らは、ハイヴによる偽の情報を元にしてインヒューマンズを狩ろうとして誘き出され、路地裏に追い詰めらます。
ついにハイヴたちによって捕まった彼らは、新たな被験者としてラドクリフ博士の実験を受けますが、その結果は恐ろしいものでした。
半分は焼け焦げたようになって死んでしまい、残る半分も人とは思えない容貌に変化し、ハイヴの命令だけに従う意思も感情も持たない化け物のようになってしまったのです。
その様子に実験は失敗したと思い、ハイヴに殺されると恐れるラドクリフ博士でしたが、ハイヴはこの結果に満足していました。
そして博士に、この異形のインヒューマンズもどきの量産を命じるのでした。
一方デイジーは、ラドクリフ博士によるハイヴの実験のために血液を提供しながら、貧血でフラフラになった体でシールドのシステムへのハッキングに集中していました。
その目的はリンカーンと接触し、ハイヴや自分たちの仲間になるよう説得することでしたが、ついにシステムに潜入したデイジーは隔離中の彼に話しかけます。
閉じ込められて苛立っていたこともあり、一刻も早くどこかで2人だけで会いたいとデイジーに訴えかけるリンカーン。
ついに彼を仲間に引き込めると考えたデイジーは、二人だけで会おうと彼に脱出を促します。
すぐさまデイジーの誘いに乗ったリンカーンは、彼女の協力によって部屋から逃亡。
これに気づいて騒然となったシールド本部は出口が封鎖され、唯一の脱出方法となったクインジェットに乗り込むためにリンカーンは格納庫へと向かいます。
さらに、脱走を止めようと駆けつけたマックともみ合いになり、仲間である彼までも電撃で倒してしまうリンカーン。
そして、操縦のできないリンカーンの代わりにデイジーによる遠隔操縦によって、クインジェットは、ついに飛び立ってしまうのでした。
ところが、この状況に憤るタルボット准将の目の前に、クインジェットに乗っているはずのリンカーンが現れます。
実は、この騒動はすべてデイジーを欺くための芝居だったのです。
さらに同様にデイジーのほうも、二人だけで会うという言葉は嘘で、クインジェットの到着した先にいたのはデイジーだけではありませんでした。
そこには、リンカーンを洗脳しようと待ち構えるハイヴの姿が。
画像:映画.comより
しかしクインジェットの中から現れたのは、もちろんリンカーンではなく、何とラッシュだったのです。
襲い掛かってくるラッシュを洗脳しようとするハイヴでしたが、逆に攻撃を受けて胸に大きな穴を開けられて倒れます。
そして彼を助けようとしたデイジーでしたが、貧血で弱っている彼女もラッシュの敵ではありませんでした。
あわやデイジーは殺られてしまうのかと思いきや、何とラッシュは能力によって彼女の中の寄生生物を殺して、ハイヴによる洗脳を解いてやったのです。
「これでもう自由だ」と彼女を抱えてクインジェットに乗ろうとするラッシュでしたが、油断したところをジェームズによる背後からの攻撃によって胸を貫かれてしまいます。
正気に返ったデイジーは、最後の力を振り絞った能力を使ってジェームズを弾き飛ばしますが、既にラッシュは息絶えていました。
横たわる彼を悲しそうに見つめた後、フラフラと立ち上がり操縦席へと向かうデイジー。
こうして彼女は、仲間の待つシールド本部への帰還のため、クインジェットを発進させたのでした。